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最終的にこの日のフルームvsコンタドールは、コンタドールの勝利(22秒リード)で幕を閉じた。すなわち総合では、前日までのフルーム上位(7秒差)から、コンタドール上位(15秒)へと立場を逆転したことになる。
「正直に言うと、思ったようなスピードに乗ることができずに、大いに苦しんだんだ。それでも、できる限り速く走ったんだよ。だから後悔はしていない。もっといい成績を出したかったけれど、失望はしていない」(クリス・フルーム)
対するコンタドールは「いいパフォーマンスに満足している。大切なのは成績ではなく、好感触を得られること」と、いつも通りの優等生的な答えに終始した。ただ残念なことに、ケシアコフから最終的には17秒を失って、喉から手が出るほど欲しかったはずの復帰後初勝利はまたしてもお預け。さらにはマイヨ・ロホだって、指の間からすり抜けてしまった。コンタドールとロドリゲスの前日までの総合タイム差はちょうど1分。そしてコンタドールのゴールタイム52分54秒。ロドリゲス53分53秒。つまり、わずか1秒足りなかった!
「TTはボクの得意分野じゃない。でもハードなトレーニングを積んできた。TTバイクのポジション取りをコーチが指導してくれたし、TT中の補給のやり方なんかも教えてくれた。上達が見られて、本当に嬉しい」(ホアキン・ロドリゲス)
過去2回のブエルタでは、個人タイムトライアルのせいで総合表彰台争いから放り出された。2012年ジロでは、最終日の個人タイムトライアルでマリア・ローザを失った。しかし今ブエルタのロドリゲスは、堂々とマイヨ・ロホを守り通した。つまり「the race of truth(真実のレース)」は、総合優勝候補をまるで絞り込んではくれなかった。結果として出来上がった1位ロドリゲス‐2位コンタドール‐3位フルームの三つ巴は、16秒差でひしめき合い、むしろ前よりもはるかに接戦だ。やはり好走を見せたアレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)だって、総合59秒差で、あいかわらず4番目の位置に付けている。大会後半戦は、さらに白熱した戦いが期待できそうだ。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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