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サイクル ロードレース コラム 2013年4月18日

ツール・ド・フランスを知るための100の入り口:ルートの中に隠された演出

ツール・ド・フランス by Naco
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ツール・ド・フランスを知るための100の入り口:ルートの中に隠された演出

1992年大会のルートマップ

ツール・ド・フランスでは、毎年さまざまなルートが設定される中、一定の土地に特別な思いが込められていることがある。

世相を反映した例としては、1992年大会。この年、欧州連合の導入の礎となるマーストリヒト条約が調印された。これを記念して設定されたのは、スペイン、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、ルクセンブルク、イタリアの7か国を踏破するルート。

1994年には、英仏海峡トンネル開通を祝し、カレーからユーロトンネルまでのチームタイムトライアルも実現した。

また、特定の人物の出身地を選ぶことで、敬意を払うこともある。1996年、第17ステージのゴールは、当時まだ現役で、ツール5大会連続優勝中のミゲル・インドゥラインゆかりのパンプローナだった。

この前日、32歳の誕生日を迎えたばかり。そんな彼が幼少時を過ごした家や、なじみのカフェがコース上に登場した。街の人から、熱狂的な歓声を受けたことは言うまでもない。

ただ、残念ながら、前年までの連覇の勢いはなく、総合10位での凱旋だった(その日の終了時点では、11位に後退)。

町の人は、きっとマイヨ・ジョーヌ姿での対面を確信していたに違いない。それでも王者の威光は失せなかった。

また、2006年の第8区間は、50年代に活躍したツール3連覇の名選手ルイゾン・ボベの故郷サン・メアン・ル・グランが出発地だった。今や故人となっているが、兄、妹、娘も招待され、「ボベ」と書かれたプラカードや看板で、街は華やかに彩られていた。

[ルートマップ画像] By Andrei I. Loas (Own work) [CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

代替画像

Naco

1999年末、ホームページを立ち上げ、趣味だった自転車ロードレースの情報記事を掲載しはじめる。2000年夏からは、ツール・ド・フランスの現地観戦レポートを開始。同サイトには、ロードレース・ファンたちが数多く訪れている。現在、フリーランスのジャーナリストとして自転車専門誌に記事を寄稿している。

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