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サイクル ロードレース コラム 2013年5月6日

ジロ・デ・イタリア2013 第2ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ナポリ湾に浮かぶ小さなイスキア島では、テクニカルなコースが選手たちを待ち受けていた。午前中に下見を行った全23チームの中からは、「ノーマルバイクで走ったほうがいいだろうか?」という声も上がったほど。結局どのチームもタイムトライアル用自転車を選ぶことになるのだが、優勝チームの時速が47.275kmだったことからも、かなりの難コースだったことが理解できる。たとえば昨年、ガーミン・シャープが制した第4ステージのチームTTは、時速53.741kmだった。

第1ステージのチーム順位に従って、トップバッターのコロンビアから最終走行のオメガファルマ・クイックステップまで、23チームが3分間隔でコースへと走り出した。例えばブラドレー・ウィギンス擁するスカイプロサイクリングは8番スタート。ヴィンチェンツォ・ニーバリの所属するアスタナプロチームは17番スタート。そしてディフェンディングチャンピオンのライダー・ヘシュダルを支えるガーミン・シャープは20番目スタート。この出走順が、結果をも大きく左右することになる。最終盤のチームが走り出す頃、島を吹きぬける風が、レースの流れを大きく変えた。

ヒルクライマー集団のコロンビアの出した23分01秒が、本日最初の基準タイムとなった。ただし実際には、スカイが叩き出した圧倒的なトップタイム22分05秒が、以降全てのチームにとっての指針となる。

スカイを除いた全22チームの中でトップに立ったのは、モヴィスター チームだった。16番スタートのスペインチームは、中間計測ポイントを、スカイからわずか9秒遅れで通過。「マリア・ローザも行けるかもしれない」(ジョヴァンニ・ヴィスコンティ)と、走行中の選手たちは希望に胸を膨らませた。ただし2011年ブエルタ覇者のフアンホセ・コーボが、下見中のヒザ負傷が原因で遅れ始め、隊列も思うように加速できず。結局フィニッシュラインでも、スカイからの遅れは9秒(22分14秒)のままだった。

続く17番スタートのアスタナは、ニーバリの「ヒルクライマーチームのパフォーマンスとしては悪くなかったね。かなり喜んで良いと思うよ」という言葉通り、22分19秒でラインを越えた。なにしろ優勝争いのライバルが最も得意とする種目で、わずか14秒しか失わなかったのだ。チームメートたちの好調さも確認することができ、シチリアっ子にとっては非常に前向きな結果となった。

痛いミスを犯したのが、14番スタートのエウスカルテル・エウスカディ。最終カーブで選手の1人があわや落車という大失態。タイム計測に必要な5人目の選手がフィニッシュラインへ到着した頃には、スカイから1分01秒(23分06秒)も失っていた。続く15番目のランプレ・メリダも、一時は4人ゴールの危機に陥ったが、なんとか5人揃えて22秒差(22分27秒)に食い止めた。サムエル・サンチェスは2日目にして総合争いからほぼ脱落し、一方の2011年ジロ覇者ミケーレ・スカルポーニはこの先の戦いに望みをつなげる。

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