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サイクル ロードレース コラム 2013年5月20日

ジロ・デ・イタリア2013 第15ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「今の感情を上手く表現できないや。嬉しくて……とにかく嬉しくて。これほどの伝説峠で勝つことができるなんて、いまだに信じられない。最後はまったくエネルギーが残っていなかった。ただ精神力だけで上り切った。こんな伝説的ステージで前方を走るというのはどんな感覚なのか、きっとヴィンチェンツォが幾度も抱いてきたであろう感情を、ボクは今まで知る機会がなかった。でも今日、ボクもそれを感じることが出来たんだ」(ヴィスコンティ)

「ジョヴァンニが勝つことができて、ボクもすごく嬉しいよ。ボクらは互いに、ものすごく尊敬し合っているからね」と、区間勝者の表彰式に続いて、マリア・ローザ授与式に望んだニーバリも笑顔を見せた。総合争いの方も、6位以下は色々と順位やタイム差の変動があったものの――例えば今大会3度目の区間2位に入ったベタンクールが、マイカを総合で追い越し、新人賞ジャージを横取り――、最も危険視すべき上位5人の関係はまるで動かなかった。総合2位以下とのタイム差は1分26秒のまま、ニーバリは今大会8度目のマリア・ローザに袖を通した。

「まだこれから先、長くて難しいステージが残っている。それでも、今日を無事越えられたのは、本当に良かった。十分なリードがあったおかげで、今ステージはレース展開を見ながら慎重に走ることができた。メインライバルたちから一切タイムを失わずに、ゴールすることができた。今日はタイムを稼ごうにも、状況が厳しすぎた。ガリビエの上りはひどく長く、終盤に行くに連れて勾配が上がって行った。しかもひどい寒さだったからね」(ニーバリ)

雪山を無事に上り切った180人は、大会2度目の休養日を利用して、凍えた体と疲れた心をゆっくりと癒す。ブレシア最終日まで、残すは6ステージとなった。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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