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つまりは残る43人で繰り広げられたスプリントを、快適なオメガファルマ列車に乗って、大きなヘルト・ステーグマンの背中に守られて、マーク・カヴェンディッシュが圧倒することになる。第1ステージでの区間勝利&マイヨ・ジョーヌ獲りは失敗したけれど、大会5日目にして無事に100回記念大会での1勝目を記録した。
「いずれにせよ、ボクが勝ちスタートを切ることはほとんどなくて、たいてい第5ステージくらいから勝ち始めるんだからさ。だから、至って標準的な大会序盤を過ごしてきたことになる。ただ今日は、すごくモチベーションが高かった。だって昨日チームは、1秒にも満たないタイム差で2位に終わっていたからね。フラストレーションがたまっていたんだ。これでようやくお祝いができる!」(カヴェンディッシュ)
これすなわちツール通算24勝目で、今大会中のツール区間勝利数史上トップ3入り(25勝アンドレ・ルデュック)も見えてきた。ちなみにツール区間22勝の記録を持つアンドレ・ダリガードが、この日はツール会場に訪れていた。前夜にレキップ紙の企画で対談し、マン島からやって来た若者がツールの歴史に詳しいことにすっかり感心させられてしまった1959年&1961年マイヨ・ヴェールは、カヴの勝利に熱狂し、涙ぐんだ。また、カヴェンディッシュがこの冬に覚えたてのフランス語で、「本物の紳士、ダリガードさんの前で勝つことができて、本当に誇らしい!」とテレビ生中継で語る一幕も!
一方でこの朝、ペーター・サガンもダリガードとの記念撮影を行っていた。いつもの調子で「今日はマイヨ・ヴェール姿で勝ちますよ」と宣言していたが、最終的に区間3位に甘んじた。またエドヴァルド・ボアッソンハーゲンが区間2位。かつて2人揃って「ショーン・ケリーって誰ですか?」と言っていたほどだから、84歳の老人が、若き日は「ランドのグレートハウンド」と呼ばれた人気スプリンターだったことなどは、気にも留めていないのかもしれない。
ようやく本物のツール・ド・フランスが始まった。ゴール後に船で移動する代わりに、延々と続く渋滞の中をジリジリと進むしかない、そんなストレスいっぱいの本土の旅が走り出した。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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