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サイクル ロードレース コラム 2013年7月6日

ツール・ド・フランス2013 第7ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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やはり全員が助け合って走った……いや、むしろ「みんなは1人のために」を地で行くキャノンデール プロサイクリングの長い長いリードアウトは、まずはゴール前70.5kmで実を結んだ。中間スプリントポイントで、サガンが無事に1位通過。20ptを積み上げて、マイヨ・ヴェール争いのリードをさらに広げた。

その2分半ほど後方では、何とかゴール集団スプリントまでには間に合わせようと、置き去りにされたスプリンターたちを支えるロット・ベリソルやオメガファルマ・クイックステップ、チーム アルゴス・シマノの面々が必死の追走を続けていた。と、その時、別の試みがメイン集団で巻き起こる。

「中間スプリントの直後、キャノンデールのリズムが、ほんの少し弱まったのを感じたんだ。だからトライしてみた。すごく脚の調子が良かったし、ボクは暑いのも得意だから。でも最後の10kmは道が真っ直ぐだったからね……。もうちょっと道が曲がりくねっていたら、上手くいっていたと思うのに」(バークランツ)

やはり終盤のアタックで第2ステージに逃げ切り勝利&マイヨ・ジョーヌを決めたヤン・バークランツに、同じ日に仕掛けたシリル・ゴチエ、さらにはフアンホセ・オロスが、矢のように飛び出していった!3人は協力体制を決して惜しまず、一時はメイン集団から1分近い差をつけた。しかし、キャノンデールだけではなく、今度はオリカ・グリーンエッジも黙ってはいなかった。なにしろバークランツは、アフリカ初マイヨ・ジョーヌのダリル・インペイから総合でわずか33秒遅れでしかないのだから。

こうして、全体的に黄緑色のトレインは、ますますスピードを上げて行く。はるか後ろのピュアスプリンター軍団は、いつまでたっても、どうもがいても、追いつけそうな予感が持てなくなった。そしてゴール前43km。オメガファルマがさじを投げ、アルゴスがペダルを緩め、ついにロットも白旗を上げた。後ろで一心不乱に走っていたアシスト選手たちは、渇いた喉を潤して、それから、のんびりとゴールまで向かうことに決めた。

前の3人はギリギリまで粘った後に、ゴール前2.8kmで吸収された。キャノンデールのスプリントトレインは、すでに115km近く爆走していた。ここまで来て、ジョン・デゲンコルブを残していたアルゴスと、シルヴァン・シャヴァネルで勝負を打つらしいオメガファルマも、それぞれのミニ列車を併走させ始めた。ユネスコ世界遺産に登録されたレンガ色のアルビの市街地を、ゆっくり堪能している暇などないままにプロトンは突き進んでいく。

真っ先に仕掛けたのはデゲンコルブだった。と、そのタイミングで、サガンがすでに最後の一両しか残っていなかった自らの列車から、ライバルの背中にヒョイっと飛び移った!あとは、胸元のチームロゴをここぞとばかりに誇示しながら、今ツール初勝利を祝うだけでよかった。

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