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サイクル ロードレース コラム 2013年7月7日

ツール・ド・フランス2013 第8ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「うん、100%だ。びっくり仰天して、ボクらのパフォーマンスを疑問視する人間もいるだろうね。でも、実のところ、この競技の体質が変わっていなければ、このボクが今のような成績をあげることなんて絶対に不可能だったんだから。この競技が変わったことを見せること。これはボクにとって、ちょっとした使命なんだ。ボクの上げた成績が、20〜30年後に剥奪されてしまわないだろうことは、自分自身ではっきりと分かっている。そんなことは起こりえないから、みなさん、安心して欲しい」(フルーム)

後輩クインターナの頑張りに刺激されたか、バルベルデはベテランの意地を見せて、1分08秒遅れの区間3位に滑り込んだ。そのコロンビア人は、喘ぐ「エル・ピストレロ」と同時ゴール。つまりクロイツィゲルに助けられながらも、スピードがまるで上げられず数選手に追い抜かれていったコンタドールは、ライバルのフルーミーから1分45秒も遅れて長い1日を終えた。

ツール100回記念大会の総合優勝争いは、すでに決してしまったのだろうか。総合首位・2位(51秒差)をフルームとポートのスカイ組が独占し、3位バルベルデとの差はすでに1分25秒も開いている。ベルキン組が4位バウク・モレッマ(1分44秒差)、5位ローレンス・テンダム(1分50秒差)と大奮闘し、続いてサクソ・ティンコフ組の6位クロイツィゲル&7位コンタドール(両者とも1分51秒差)がつける。8位クインターナは、予想されていた赤玉ジャージではなく、純白の新人賞ジャージを身にまとった。

ほんの1週間前には総合候補の一角を占めていたロドリゲスは2分31秒遅れ、エヴァンスは4分36秒遅れと、もはや取り返しのつかない遅れを喫してしまったように見える。「ボクは優勝候補でもなんでもないからね」と皮肉っぽく笑うアンディ・シュレクは、2日前からの苦悩――出場停止処分明け直前の、兄フランクの突然のチーム解雇――にも関わらず、総合で4分遅れ。これまでの状態から考えると、むしろ上出来の方かもしれない。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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