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そんなオメガファルマ・クイックステップには、もう1つ、嬉しいニュースがあった。ミカル・クヴィアトコウスキーが区間5位(1分31秒遅れ)の好タイムを叩き出し、総合7位に上昇し(4分44秒差)、ナイロ・クインターナから純白の新人賞ジャージを奪ったのだ!「山ではクインターナが非常に強いから、パリまで守るのは難しいと思うけれど」と控え目に語る23歳だが、初めてのツール・ド・フランスでの大健闘に、メディアやファンからの注目度は日に日に上がっている。一方でチームには、衝撃的な事件も。チームメートのジェローム・ピノーのツイートによると、マーク・カヴェンディッシュが個人TT走行中に、沿道の観客から罵られ……、尿を振り掛けられたという!
大天使ミカエルは、フルームには祝福のラッパを吹き鳴らし、総合ライバルたちにはひどく厳しい審判を下した。マイヨ・ジョーヌは12秒遅れの区間2位でゴールしたのに対して、総合表彰台を狙う選手たちはことごとく……2分以上の遅れを喫した。バウク・モレッマが2分05秒(フルームから1分53秒)、アレハンドロ・バルベルデが2分12秒(同じく2分)、アルベルト・コンタドールが2分15秒(同じく2分03秒)、カデル・エヴァンスが2分30秒(同じく2分18秒)と、桁違いのタイムを失っている。
「当然のことながら、今日、自分が成し遂げたことを嬉しく思っている。ボクの目標はコンタドール、バルベルデ、エヴァンス、その他ライバルを引き離すこと。その目標はクリアできた。これは本当に良かった」(フルーム)
つまり総合では首位の地にフルームがさんぜんと輝き、総合2位以下はすでに3分25秒もの大量の重荷に苦しめられている。1年前の総合首位ブラッドリー・ウィギンスと2位フルームの、パリでのタイム差が3分21秒だから……もはや勝負がついたも同然なのだろうか。「諦めない」コンタドールさえも、「さすがにパリでのマイヨ・ジョーヌは難しくなってきた」と認めている。
「でもまだ10ステージ残っている。大会は折り返し地点を迎えたばかりだ。アルプスがやってくる。ライバルチームたちはおそらく、アルプスでボクを孤立させようと仕掛けてくるだろう。皆で力を団結して、ボクを困らせようとするはずだ。つまりこの先が非常に大切になってくる。まだまだ熾烈な戦いは巻き起こる」(フルーム)
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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