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「それまではかなり快適に走っていたのに、サクソがアタックを打った瞬間から、ひどく厳しい状況に追い込まれてしまった。脚がきつかった。でも、ボクは一部の選手からはタイムを失ったけれど、同時に、一部の選手からはタイムを稼いだんだ。そして失ったほうに関して言えば、1分以上の損失だった。でもリードは3分以上あったからね!」(フルーム)
正確に言えば、フルームがコンタドール&ロマン・クロイツィゲル&モレマ&テンダムから失ったタイムは1分09秒。当然ながら4人は総合では少しずつ順位を上げ、モレマは総合2位にアップ(2分28秒差)。3位コンタドール2分45秒、4位クロイツィゲル2分48秒、5位テンダム3分01秒と続く。もちろん「白いケニア人」がしっかりと着込んだ大切な黄色いジャージまでいまだ程遠い。それでも本格的な山を前に、サクソ・ティンコフ内は明るいムードに包まれている。たしかに監督勢は「作戦は成功した。ただしこれは、勝利ではないのだ」と繰り返してはいるけれど。
「今日のステージの出来に、本当に満足している。最終盤、周りの選手たちがひどく疲れているのを感じ取った。一方でボクらのチームメートは、力強い走りを見せていた。だからトライすることに決めたんだ。たしかに3分57秒差から2分45秒差に縮められたとは言っても、総合争いにおいては大きな違いはない。でもチームが攻撃的な姿を見せ付けたことに、嬉しさを感じているんだ。ボクらは同じゴールを胸に抱いて、勝利に向かって戦った。チームにとって、素晴らしい1日となった」(コンタドール)
チーム戦を美しく締めくくったのは、真っ先に攻撃を仕掛けたオメガファルマの、カヴェンディッシュだった。スプリントでライバルになりえるサガンも前方に残ってはいたけれど、オメガ3対キャノンデール2という有利な状況のおかげで、極めて戦略的に物事を進めることができた。テルプストラをゴール前1.5kmで前方へ送り出し、サガンの発射台役ボドナールに無駄足を踏ませた。1人になったサガンには、シャヴァネルが揺さぶりをかけた。最後はカヴが、向かい風の中で、ただペダルを強く踏み込むだけでよかった。
「信じられないような1日だった。本当に嬉しいし、チームメートたちのことを誇りに思う。1人も欠かすことなく、彼らは全力を尽くしてくれた。今日のボクは、チームが積み上げてくれた仕事を、ただ仕上げるだけでよかったんだ。ボーイズの全身全霊の走りを目の当たりにした上に、これほど素晴らしい勝利を手に入れられたんだから、本当に、信じられないくらい誇らしいよ」(カヴェンディッシュ)
フィニッシュラインで嬉しそうにお腹をパチンと叩いてから、表彰台、世界各国のテレビ&ラジオ用の囲みインタビュー、ペンメディア用記者会見が終わるまで、実に30分以上、カヴのとろけそうな表情が消えることはなかった。また記念すべきツール通算25勝目で、ついにアンドレ・ルデュックと並ぶ区間勝利獲得数歴代3位タイにランクインした。
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