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「2人が今日どう攻撃に出てくるのか。それがボクらにとっては最大の脅威だった。ただこの時は、まだ2度目の登坂まですごく遠かったから、彼らはエネルギーを浪費してしまうだけだろうと思った。だからパニックにもならなかったし、追走に力を使ったりもしなかった。」(フルーム)
結局のところ、サクソタンデムは、失敗を早めに認めざるを得なかった。後方集団ではスカイに代わって、モヴィスター チームが5人がかりで強烈な牽引を始めていたこともあって、おとなしく元の位置に戻るしかなかったのだ。
「でもあれは、アタックとは言わないんだよ。単に集団の前方に滑り出しただけ。落ち着いて、リスクを冒さずに下るためだったんだ。うん、確かに少しタイムは開いたけど、そのまま突っ走るにはもう少し人数が必要だと分かっていたからね。でも誰も来なかった。だから最善の方法は、先を急ぐのを止めて、集団を待つことだった」(コンタドール)
そしてフルームの読み通り、5度のグランツール総合優勝を誇る大チャンピオンは、2度目のラルプ・デュエズ途中で疲れ果ててしまう。スカイの最終警護役リッチー・ポートがフルームさえついていくのに苦労するほどのリズムを刻み、フルーム本人もがむしゃらにアタックを繰り出し、しかも昨ブエルタで自らが首位から突き落としたホアキン・ロドリゲスや表彰台入りを狙うナイロ・クインターナが鋭い加速を見せると、ゴールまで10kmを残して、総合2位コンタドールは完全に置き去りにされてしまった。
「地すべりのように、主役交代があちこちで進んでいる」と、数日前の仏レキップ紙は説を唱えた。そしてこの日は、1985年生まれのフルーム&ポートと、1990年生まれのクインターナが、唯一の例外的存在である1979年生まれのロドリゲスを巻き添えにしながら、グングンと先を進んでいく(そうは言っても、コンタドールは1982年生まれだから、それほど年寄りでもないのだ!)。しかも総合3位クロイツィゲルと4位バウク・モレッマも遅れていたものだから、5位クインターナと6位ロドリゲスにとっては、俄然パリで表彰台に乗る可能性が大きくなってきた。おのずとペダルを漕ぐ足にも力がこもった。
……と、ゴール前6km、マイヨ・ジョーヌが右手を大きく上げる。後方のチームカーに向けられた、何らかのトラブルが発生したことの合図だ。集団は色めき立った。クインターナとロドリゲスの2人は、紳士的に一旦は加速を弱める。
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