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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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バルベルデの大胆さはついに実を結ぶことになる。ライバルを数人蹴落として、総合9位へとジャンプアップを果たした。ちなみに本日の大エスケープ集団に滑り込んでいたダニエル・ナバーロは、もっともっと上手くやった。なにしろ総合13位から、一気に8位格上げを成功させたのだから。一方、表彰台の2番目と3番目の場所を巡る人々は、ゴール地にみんなまとめて転がり込んだ。総合2位〜5位の4人は、相変わらず47秒差以内でひしめいている。
そして黄色いジャージのフルームは、ただひたすら、コンタドールの一挙手一投足だけに集中しているようだった。もちろん、雨や疲れや、低血糖症に足元を救われぬよう、十分に気を払うことも忘れなかった。幸いにもアタックは数える程度だったし、ポートの支援体制も十分に機能した。
「それほど静かなステージでもなかったんだよ。サクソは雨の中、最後の上りで加速を強いてきた。それから、下りでも、雨の中でスピードを上げた。あれは危険な行為だよ。でも全てのアタックに反応することができて、満足している。それに今日はしっかり補給も取ったしね。かなりホッとした」(フルーム)
前日までは「パリのフィニッシュラインまで、マイヨ・ジョーヌ争いは分からない」と極めて慎重な姿勢を崩さなかったフルームも、この日のゴール地では、「あと125km」という言葉を何度も繰り返した。そう、パリ前夜の第20ステージ最終決戦は、峠こそ6つ突き立っているものの、距離は極めて短い。
「明日は総合争い最後の日。すごく興奮しているよ。だって125kmで5分間を失うなんて、ほとんどあり得ないくらい難しいことだから。もちろんボクらチームは警戒を解いてはならないし、最後の最後までステージを制御し続けなければならない。そうすれば明日の夜は、シャンゼリゼ入りを翌日に控えて、ようやくリラックスできるからね」(フルーム)
マイヨ・ヴェール姿のペーター・サガンは、27分19秒遅れの大集団でゆっくりとフィニッシュラインを越えた。パリまで2ステージを残して、ポイント賞2位マーク・カヴェンディッシュとのポイント差は102pt。あと2日間で手に入る最大ポイントは105ptだから、第19ステージ33.5km地点の中間ポイント(最大20pt)を越えれば……、シャンゼリゼで2年連続の緑色の栄光が確定する!もちろん、完走が条件だ。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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