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サイクル ロードレース コラム 2013年8月29日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第5ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「チームメート全員が、プロトン前方にたって、エンジン全開で追走を行ってくれた。そしてボクを安全圏で守り続けてくれた。こんなチームメートのおかげで、素敵なことに、ボクはまるで追走について心配する必要がなかった。ひたすら前の車輪にくっついて、ただステージ終わりにやってくる自分の仕事に集中し続けるだけでよかったんだ」(マシューズ)

一切の雑念を持たずに「クリア」な気持で走ったというマシューズは、背後でメールスマン(区間3位)とマキシミリアーノ・リチェーゼ(2位)が軽いヒジの突きあいを行っている間に、極めてクリアに勝利をさらい取った。満面の笑みでフィニッシュラインを走りぬけた直後に、22歳と11ヶ月の若者は、自分が成し遂げたことの重大さに気がついた。思わず涙がこぼれたという。

「キャリアで最大の勝利だよ。ボクにとっては人生初めてのグランツール出場だったから、まさか勝てるとは予想もしていなかった。もちろん勝ちたいとは思っていたけれどね。好調なのと、勝利を引き寄せることは、まったく違うことだから」(マシューズ)

総合優勝を争う強豪たちは、この日は全員、マシューズと同タイムの先頭集団でフィニッシュラインを越えた。これまで日替わりで持ち主を替えてきたマイヨ・ロホも、ようやく2日連続でヴィンチェンツォ・ニーバリの肩に納まった。

ちなみに前夜は、小さな分断にはまったクリストファー・ホーナーがマイヨ・ロホを失い、ちょっとした議論を呼び起こした。「本当に差は1秒以上あったのか?」とVTRを見直して、検証を試みたテレビ局さえあった。そして実のところ、ニーバリ擁するアスタナ プロチームは、これほどまでに早い段階でジャージ保守作業を請け負いたくはないようだ。マルティネッリ監督は、「もしもレディオシャックがマイヨ・ロホが欲しいというなら、言ってくれれば、なんとか上手くアレンジするのに」なんて、冗談さえ飛ばしている。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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