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ところで、おそらくティボー・ピノは、まるで戦術など考えずに走っていた。期待されていたツールを失意のリタイアで終えた23歳は、失われた自信や名声を取り戻すために、ひたすら前を精力的に追いかけた。ホーナーを見送り、5月のマリア・ローザに置き去りにされた老獪なバルベルデとホアキン・ロドリゲス、バッソは、おかげでただ若きフレンチライダーの背中についていくだけでよかった。
「ちょっと力を尽くしすぎたかもしれない。でも後悔はしていない。スペイン人たちは互いに警戒し合っているし、イタリア人たちは互いに助け合っている。ボクはボクで、自分の場所を見つけたさ」(ピノ)
区間勝者から1分02秒遅れでゴールした4人の中では、またしてもバルベルデが、ちゃっかり区間3位のボーナスタイム4秒を手に入れた。極限まで力を尽くしたニコラス・ロッシュは、1分10秒遅れで1日を終え、なんとか53秒差の総合3位に踏みとどまった。バルベルデは相変わらず4位のまま。マイヨ・ロホを失い、集団落車のせいで忠実なるアルベルト・ロサダも失ったカチューシャ勢は、5位ロドリゲス、6位モレーノと続く。
ちなみに総合上位6人は、順番は前日から入れ替わったが、顔ぶれは変わらない。ただ前ステージ終了後はトップ6が1分差以内にひしめいていたのに対して、休養日前夜のこの日、トップ3だけがかろうじて1分以内で並ぶ。
また前夜の総合7〜10位はことごとくタイムを失い(リゴベルト・ウランもこの日だけで4分以上遅れた)、トップ10圏外へと転がり落ちた。代わりにバッソが2分20秒差の7位、ピノが3分11秒差の総合8位に浮上した。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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