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「ニーバリが6回アタックしてきたって?ボクにとっては、10回とか20回とか、そんな気がしたほどだよ。彼は凄いショーを見せてくれた。ソファーに座って眺めていたら。どんなに面白かったことだろう。ファンにとっては、信じられないような光景だったはずだ。ペダルストロークのひとつひとつを、楽しんでもらえたかな」(ホーナー)
ちょうど20歳年下の小さな後輩に続いて、ホーナーは2番目に山頂に飛び込んだ。ゴール直後には足腰が立たなくなるほど、エネルギーの最後の1滴まで使い切った。チームスタッフに両肩を抱えられ、よぼよぼと歩いてはいるけれど、その顔は幸福で輝いていた。
「ボクのような年齢の男がグランツールを勝つなんて。きっと皆さんが生きている間は、もう2度とお目にかかれないようなことだろうね。それに、この年になると、明日まで待たずとも、しみじみと感慨にふけることができるようになるものさ。これがどれだけ美しいことなのか、十分に理解してる。ニーバリが仕掛けてきた戦いは、華々しく、そして激しかった。あれほどの濃い霧の中で、体の深部から力を振り絞らなきゃならなかった。だからなおのこと、素敵だよね。ニーバリやバルベルデ、ロドリゲスといった偉大なるチャンピオンと戦って総合を手に入れたことは、ボクにとって大きな意味を持つんだ」(ホーナー)
総合2位ニーバリと3位バルベルデは、54秒差(ホーナーから28秒差)で、総合争いを締めくくった。ロドリゲスは1分近くタイムを失い、7月のツール時のような逆転表彰台はならなかった。総合トップ10は顔ぶれは変わらず、7位〜9位で小さな順位変動はあっただけだった。大会が用意した11の山頂フィニッシュを全て上り終えた144人は、最終日マドリードで、ようやく平坦な道を楽しむのだ。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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