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サイクル ロードレース コラム 2013年12月2日

頂トーク! ロードレーサー新城幸也×大畑大介 対談

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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<福島選手との出会い>

大畑: 大学に進学してハンドボール競技を続ける、と考えていた新城選手が自転車の道へ。そのきっかけになった福島選手との出会いを教えてください。
新城: 福島選手は、元は父の友人だったのです。父は膝を痛めたことがきっかけで自転車に乗り始めたのですが、沖縄の大会で出会い、福島選手が『石垣島に遊びに行っていいですか』と聞き、父が『どうぞどうぞ』ということで親交が始まったのです。ぼくはまだ小学生だったので最初は覚えていないのですが・・・
大畑: 新城選手が高校3年生のときに、ある出来事があったとか。
新城: ツール・ド・沖縄という自転車の大会の翌日に、福島選手が石垣に遊びに来たんです。一緒に自転車に乗ることになり、その途中にある坂を上ったんです。
大畑: そのときの新城選手の走りを、福島選手はいまも鮮明に覚えているそうです。その坂で、トップのプロ選手である福島選手の後ろについて、普通はついていくだけでも大変なのに、坂の後半で差をつめたそうですね。やはり生来の負けず嫌いの気持ちが出てきたのでしょうか。
新城: そうですね。ついてしまった差を、最後につめる、というのは大事なんですよね。ダメならば離れてしまうじゃないですか。いま自転車をここまでやってきて、最後のひと絞りができるというのは、やはり必要だなと思います。
大畑: そこで一歩踏めた、というところに、新城選手の自転車選手としての素質を感じたんですね。
新城: はい、その坂で兄ちゃん(福島選手)は心を決めたそうです。当時のぼくはまだ何もわからなかったですから、自転車のことは。

<フランスに留学>

大畑: それから福島選手の説得があり、新城選手は自転車の本場フランスに留学することになりました。
新城: フランスを選んだのには、自転車選手になるなら日本でやるのではなくて本場に来た方がいい、いう福島選手の考えがありました。
ただ、ぼくのなかではまだハンドボールを諦めていなかったんです。高校を卒業してからまず3カ月フランスに行って、いろいろ見て回って、日本に帰って予備校に通って、大学を受験しようと思っていたんです。それがなんでかこうなってしまったんですけど・・・
大畑: フランスで、自転車にのめりこんでいくことになった。
新城: 到着してから1カ月は練習だけでレースはなかったんですが、1カ月後に初めて本場のレースを走ったら、『なんだこりゃ!』という衝撃を受けたんです。まずスピードが速くて、こんなハイスピードで走ったことがない!
それから、自転車ってこんな動きをするんだ、ということにびっくりしました。コーナーでブレーキして立ち上がるときには集団がフルスプリントだし、道が狭くなったり、車などが止まっていたら、キーーーーッと急ブレーキ。
力がないので1戦目はリタイヤ。2、3,4レース目は立て続けにパンクでリタイアです。それでも初めて走るレースが本当に楽しくて、朝起きて自転車に乗るのが楽しみでした。
大畑: 楽しみながらトレーニング、という福島選手の練習法もあったそうですね。
新城: あそこのパン屋まで行って、パンを食べて帰ってくるとか。自転車選手っていいなあ、と思いました。そして5レース目でやっと完走して上位に入ったんです。『なんだ、いけるじゃん!』と。いま思うとちょっとした勘違いですけれど(笑)。
大畑: フランスに渡られて苦労、という感じはあまり感じないですか?
新城: 身近に福島選手がいた、というのが大きかったと思います。ぼくが外国で苦労しないように、遠回りしないように、まっすぐ一直線に目標に向かっていけるように、本当に助けてくれました。

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