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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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大会の祖国イタリアが、5日目にして、ついに喜びの日を迎えた。2014年ジロ最初の頂上フィニッシュを、ディエゴ・ウリッシがさらい取った。最終マリア・ローザを争う男たちの熾烈な攻防と、現時点でマリア・ローザを着ている男の執念を、すべて振り払うことに成功した。
200kmを越える長いステージの、スタート直後に11選手が飛び出した。なぜかしらスプリンターも3人紛れ込んだ。ベン・スウィフト、タイラー・ファラー、そしてポイント賞で2pt差の2位につけていたエリア・ヴィヴィアーニ!
「頂上フィニッシュだから、ボクが勝てる可能性はゼロだったし、ゴールに向けて体力温存しておく必要もなかった。だったら逃げに乗って、ポイント収集しようと考えた。ここまでチームメートの働きに応えられず申し訳なく思っていたし、なにより今大会の目標の1つが、ポイント賞ジャージだから」(ヴィヴィアーニ)
チームメートのペーター・サガンも、2012年ツールでは2度の山岳ステージで逃げを打ち、マイヨ・ヴェール用ポイント収集に勤しんだ。そんな成功例にならって、ヴィヴィアーニも70.7km地点の中間ポイントを確保。6ptを加えて、総計119ptで念願のジャージを手に入れた。ただ実のところ、先頭通過の8ptは、スウィフトに奪われた。英国人は23pt差の5位に甘んじているが、この先、ポイント賞争いの手強いライバルになるかもしれない。
一方で、第3ステージに続く2度目のエスケープに乗ったミゲール・ルビアーノは、きっと青いジャージを追い求めていたのだろう。3級山岳で7ptを積み重ね、首位マーティン・チャリンギに3pt差へ迫った(チャリンギ12pt、ルビアーノ計9pt)。けれど……、残る2回の収集チャンス(ゴール前12.2kmとゴール)を、生かすことは出来なかった。
なにしろ、マイケル・マシューズのピンクジャージを守るために、オリカ・グリーンエッジは極めて慎重に集団制御を行った。エスケープ集団に最大5分のリードを与えた後は、熱心にタイム差コントロールを続けた。さらにステージも終盤に入ると、総合有力候補を抱えたチームが、軒並み集団前方で隊列を組んだ。今大会最初の「直接対決」はすぐそこに迫っていた。前方の思惑に構っている暇などない。最後まで単独で粘り続けたビョルン・トゥーラウも、ゴール前13kmで、長い努力に終止符を打った。
ヴィッジャーノ登坂×2回に突入すると、カチューシャの隊列が主導権を奪い取った。初日チームタイムトライアルで、大量にタイムを失ったホアキン・ロドリゲスが、反撃開始を予定していた。狙うはずばり、ボーナスタイム。ゴールラインを上位通過した3選手には、10秒、6秒、4秒が与えられる。
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