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サイクル ロードレース コラム 2014年5月16日

ジロ・デ・イタリア2014 第6ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ルートが変更され、ステージの距離は257kmに伸びた。ミラノ〜サンレモ298km、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ263km、ツール・デ・フランドル259km、パリ〜ルーベ257km……、といったモニュメントクラシックに次ぐ「超」ロングレースの、大部分は秩序正しく執り行われた。むしろのんびりムードさえ漂っていたほどだった。245.8km地点に、たどり着くまでは。

マルコ・バンディエーラ(アンドローニジョカットリ)、エドアルド・ザルディーニ(バルディアーニ・チエセエフェ)、ロドルフォ・トレス(コロンビア)、アンドレーア・フェーディ(ネーリソットーリ・イエローフルオ)の4人が、ステージ序盤に飛び出した。ワイルドカード招待枠で出場権を得た全4チームが、長いステージを、前方で活気付けた。タイム差は最大12分まで開いた。

距離の追加に伴って、補給地点も1ヵ所から2ヵ所へと増やされた。長距離・長時間の戦いに最後まで耐え抜くため、なにより……またしても降り出した雨で体力を消耗してしまわぬように、誰もがエネルギー補給に勤しんだ。2度目の食事をしっかり済ませると、いよいよプロトンは本格的な追走へ、さらにはステージの仕上げへと取り掛かった。好成績を狙うあらゆるチームが、縦ラインの隊列を作って、行軍を続けた。トレックファクトリーレーシングの別府史之はジュリアン・アレドンドのために牽引を行い、チーム ユーロップカーの新城幸也はピエール・ローランのために集団先頭で引き続けた。ゴール前12kmで無抵抗のエスケープ4人を吸収した。最終峠の登坂口は、3.5km先に迫っていた。

ゴール前11.2km。路面は濡れていた。ユーロップカーの選手が、滑り落ちた。巻き込まれたピエール・ローランとヤネス・ブライコヴィッチもまた、スケートリンクのようになった道の上を、思い切り滑った。座り込んでしまったブライコヴィッチに対して(左ヒジ骨折で即時棄権)、ローランはすぐに立ち上がった。しかも「ペダルとディレーラーに異常が見られたけれど」、いち早く自転車に飛び乗ると、走り始めた。その数十メートル先では……、とてつもない大規模な集団落車が発生していた。

ロータリーの入り口に、無数の選手が倒れていた。多くのマリア・ローザ候補も地面に投げ出された。リゴベルト・ウラン(左半身にいくつかの擦り傷と打ち身。特にヒジとお尻)、ナイロ・キンタナ(肩、ヒジ、お尻、両膝に軽い打ち身)、イヴァン・バッソ、ミケーレ・スカルポーニ、ニコラス・ロッシュ(左臀部と膝の負傷)、ホアキン・ロドリゲス(肋骨と手指の骨折)……。ジャンパオロ・カルーゾは冷たいアスファルトに横たわり、そのまま救急車で運ばれて行った(左腰と脚の打撲)。日本の新城幸也と別府史之も、ケガこそ避けられたものの、やはり足止めを喰らった。

落車のカオスを逃れ、先を続けられたのは12人だけだった。上りが始まると、さらに8人に絞り込まれた。ロット・ベリソルが1人(ティム・ウェレンス)、ネーリソットーリ・イエローフルオが1人(マッテーオ・ラボッティーニ)、そしてBMCとオリカ・グリーンエッジが3人ずつ。しかも、マリア・ローザを着たマイケル・マシューズに、最終マリア・ローザを狙うカデル・エヴァンスが、しっかりともぐりこんでいた!

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