人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2014年5月18日

ジロ・デ・イタリア2014 第8ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line

ゴールまで30km。2011年ツールでラルプデュエズを制したフレンチヒルクライマーは、1級峠からの下り坂で、メイン集団から飛び出していった。幸いにも前方にはケムヌールが待っていた。同僚の助けを得て、まずはボアッソンハーゲンを追い抜いた。それからピラッティと、アレドンドを捕らえて、追い越した。

「信じた。信じたよ。あとほんのわずかのところまで、勝利に近づいた。あと少しで、全てがうまく行くはずだった」(ローラン)

AG2R・ラ・モンディアルはアシスト3人体制で長時間に渡って牽引し、集団内から多くの邪魔者をそぎ落としたが――2011年ジロ覇者のミケーレ・スカルポーニが、真っ先に落ちた――、肝心のリーダー、ドメニコ・ポッツォヴィーボは目立った行動は起こさなかった。カンスタンティン・シウトソウやラファル・マイカ、ミケル・ランダは小さな謀反を起こしたが、エヴァンスのアシスト、スティーブ・モラビートが集団にきっちり蓋をした。有力者たちのリズムは淡々としたまま上がらなかった。

ラスト1km地点でも、ローランのリードはいまだ17秒残っていた。信じた。本人だけでなく、多くの関係者が、逃げ切り勝利を信じた。ダニエル・モレーノが、ゴール前450mでアタックを仕掛けるまでは。

スパークリングワインの蓋が開いた瞬間のように、一気に、メイン集団から選手たちが走り出していった。ローランは何の抵抗も出来ぬまま呑み込まれた。アレドンドのチームメート、ロベルト・キセロフスキーが先行し、そして、フィニッシュラインの75m手前でディエゴ・ウリッシが先頭に立った。もはや誰からも引きずりおろされることはなかった。先頭のままで、ウリッシが2つ目の頂上フィニッシュを手に入れた。

「最後の上りはボク向きだと分かっていたんだ。昨日の夜、監督と一緒にロードブックを見直したし、グーグルマップで地形もチェックしていたから。でも、ローランが逃げを成功させるかもしれない、とハラハラさせられた。モレーノが飛び出した瞬間は、もう少し待とうと考えた。それからキセロフスキーが力強いアタックを仕掛けたから、今こそ動くべきときだ、と思ったのさ」(ウリッシ)

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ