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サイクル ロードレース コラム 2014年7月4日

自転車の“W杯”、ツール・ド・フランスがいよいよ開幕!サッカー好きなら絶対ハマるサイクルの魅力とは?

ツール・ド・フランス by 光石 達哉
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ツール・ド・フランスは自転車界のW杯!

現在開催中のFIFAワールドカップ(以下W杯)が世界最大のサッカーの祭典であるように、サイクルロードレースの世界最高峰がツール・ド・フランスだ。日本ではまだまだ認知度が高いとは言えないが、実はツールはサッカーW杯、夏季オリンピックと並んで世界3大スポーツイベントのひとつ。しかも、その中で毎年開催されるのはツールだけ。つまりはW杯、五輪なみの興奮が毎年味わえる大会だとも言えるのだ。

それでは、参考までに数字の側面からW杯とツールを比較してみよう。

ツールの初開催は1903年で、戦争期間中の中断を除き今年で101回目を迎える。W杯は1930年に始まり、今年が第20回大会なので、実はツールの方が歴史は古い。

観客数やメディアの注目度に目を向けると、W杯は前回2010年南アフリカ大会で総観客数が約318万人。TVでは世界70カ国で生中継され、最も多い指標で述べ260億人が視聴したというデータもあり、まさに世界最大のスポーツイベントだ。

一方のツールは生中継で60局、ダイジェストやニュースなどを含めると世界約190カ国で放送され、視聴者数は35億人と言われている。また観客数は、ひとつのスポーツイベントとしては最多の1,500万人を数える。とはいえ、W杯の入場券がプラチナチケットであるのに対し、ツールは観客から入場料をとっているわけではなく、沿道から無料で観戦できる。自宅の目の前をツールが走る! というラッキーなフランス人たちも当然いるわけだ。

選手数でみると、W杯は32カ国x23人、736人の選手がベンチ入りする。一方のツールは22チームx9人で198人が出走するが、レースがスタートしてしまえば交代できる控え選手はいない。その意味でツールに出場することはW杯以上の狭き門なのだといえよう。

代表ではなくプロチームの争いだが…選手は国の威信を背負って走る

サッカーW杯は、もちろん各国代表チームの対抗戦。一方、ツールはプロチーム同士の争いとなるが、各チームには国籍があり、フランスのチームにはフランス人選手が多いなど、比較的その国の選手が多く所属する傾向にある。また近年はチームスカイ(イギリス)、アスタナ(カザフスタン)、カチューシャ(ロシア)、オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)など、その国の自転車競技連盟や政府と強く結びついたナショナルチーム的な側面を持ったチームも少なくない。チームや選手も国の威信を背負って戦っているのだ。

フランスのユーロップカーに所属する新城幸也は、もちろん日本の代表として戦っているし、我々日本人ファンもそのつもりで声援を送っている。また、いつかは日本チームをツールに出場させたいと、活動を続けている国内の自転車競技関係者も少なくはない。ツールにサッカーでいう“日本代表”のようなチームが参戦する日も、いつか訪れるかもしれない。

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