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サイクル ロードレース コラム 2014年7月6日

ツール・ド・フランス2014 第1ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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絶望は、フィニッシュライン250m手前で、カヴェンディッシュが地面に転がり落ちたから。カヴが右側からサイモン・ゲランスの上体にもたれかかり、反対側ではコカールとゲランスがハンドルを接触させ……。フランス人は減速だけで済んだが(区間4位)、英国とオーストラリアのチャンピオンはアスファルトに肢体を強く叩きつけられた。ずいぶんと長い間、カヴは顔をゆがめたまま、地面に横たわっていた。それから、右肩を押さえながら、ゆっくりと立ち上がった。悲嘆に暮れながらも、地元の観客は、「おらが町の英雄」(カヴの母親はゴール地で生まれ育った)に惜しみなく暖かな拍手と励ましの声を送った。精密検査の結果、鎖骨の脱臼と診断された。骨折がなかったのは、不幸中の幸いだったのかもしれない。

「ボクの責任だ。機会があり次第、ゲランスには個人的に謝罪を述べに行きたい。今日はどうしても勝ちたかったし、ボク自身絶好調だった。それにチームが信じられないような仕事をしてくれて、スプリントへ向けた位置取りも最高だった。現場に応援に来てくれた全てのファンのみなさんにも、本当に申し訳ないことをした」(カヴェンディッシュ、チームリリース)

マイヨ・ジョーヌ候補たちは、揃って落車を避け、無事に初日を切り抜けた。特に昨大会マイヨ・ジョーヌのクリス・フルームが、なんと区間6位に滑り込み、カヴに代わって英国の誇りを守った。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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