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「互いにコミュニケーションを取るのが難しかった。叫び合ったけれど、観客たちの声援のほうがはるかに大きかったからね。だから、勘に頼って動くしかなかった。事前に適切な計画を立てていたこと、そして全ての選手が自分の役割を全うしたことで、ボクらはしっかりまとまって走り続けることができた。こうしてマルセル(キッテル)を、ベストポジションへと誘うことができたんだ」(クーン・デコルト、チームリリースより)
圧倒的な勝利だった。マイヨ・ヴェール姿のサガンは、2位で満足するしかなかった。むしろがむしゃらにスプリントする代わりに、冷静にキッテルの後輪に張りついて、確実に区間2位のポイントを懐に入れた。カヴの代役マーク・レンショーは3位に。2年前のロンドン五輪ではトラック競技オムニバスで銀メダルを勝ち取ったコカールは、4位に入った。ポイント賞争いではサガン、キッテルに次ぐ3位につける。
ロンドン中心部を猛スピードで駆け抜けた後、ツール一行は大急ぎで英国の地を後にした。ゴールエリアから15kmほど離れたロンドン・シティ空港で飛行機に飛び乗ると、ツールの母国フランスへと旅立った。22チームが全4班に分けられて、一番早いグループのフライトは18時予定だったから……、つまりフィニッシュのわずか1時間50分後!だからマイヨ・ジョーヌや区間勝者の記者会見も、それぞれ3問で手短に切り上げられた。
「アシストたちに感謝してる。雨のせいでちょっとストレスを感じてしまって、チームトレインから脱線してしまったんだ。でも、みんながボクを最高の位置に引き戻して、最前列まで連れて行ってくれた。あとはただ、ボクがスプリントを切ればよかっただけ。正しいタイミングで加速できた。パーフェクトな終わりだった」(キッテル、公式記者会見より)
「1日を上手く終えることが出来て満足している。雨のせいで、集団内にはひどく緊張感が漂っていた。ただチームがしっかり周囲を固めてくれたから、問題なくマイヨ・ジョーヌを守ることができた」(ニーバリ、公式記者会見より)
大会関係者やメディアも飛行機や、フェリーで英仏海峡を渡った。海底トンネル列車ユーロスターで移動する予定の関係者も多かったが、ステージ当夜(7月7日)はトンネル内の設備故障のため列車の遅延や運休が相次いだ。急遽、パリ周りのフライトに振り替える関係者の姿も見られた。誰にとっても長い夜だった。移動の疲れを癒し、+1時間の時差を調整するために、翌第4ステージはゆっくり午後に走り始める。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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