人気ランキング
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
「マイヨ・ジョーヌに関しては、数日前から狙っていたからね。あの日は1日中、そのことばかりを考えていた。でも今日はフィニッシュライン100m手前まで、勝てるとは思ってもいなかった。無線からは『行け、行け、突っ込め!』っていう声が聞こえてきた。それにしても、ライン手前で吸収されてしまう場面を、これまで何度見てきたことだろう……」(ギャロパン、公式記者会見より)
世界中の自転車ファンが目にしたのは、わずか数十メートルで逃げ切った、ギャロパンの勇姿だった。ゼロ秒差で集団が滑り込んできた。サガンは区間9位で戦いの1日を終えた。マイヨ・ジョーヌのヴィンチェンツォ・ニーバリは「移動ステージになると思ってたのに、1日中全速力だから、ホント、疲れたよ」(公式記者会見より)と苦笑い。サガンが区間勝利を逃したせいで、第12ステージは再び猛スピードのステージが予定されている。
ぎりぎりの逃げ切り劇が決まった、はるか後ろでは、アンドリュー・タランスキーが孤独な旅を続けていた。ガーミン・シャープの総合リーダーとして乗り込んできたアメリカ人は、第7ステージのスプリント時に落車。さらに第10ステージ終盤の下りでは地面に激しく転がり落ちた。背中に強烈な痛みを抱えていたと言う。そしてゴールまで85kmを残した地点で、集団から置き去りにされた。幾度もチームカー内の監督と話し合い、自転車を降りたことさえあった。リタイアも考えたはずだった。しかし、最後まで、1人で走り続けることに決めた。時に泣きながら、ゴール地を目指した。
「ゴール地のみなさん、レースはまだ終わっていません。最後の1人がやってきます。どんなに苦しくても、最後まで必死に走り続ける、これもまたツールなのです。アンドリュー・タランスキーに、暖かい応援をお願いします!!」
今ツール限りでマイクを置くレースコメンテーターのダニエル・マンジャスは、会場の観客に何度もこう語り続けた。ギャロパンから32分05秒後、タランスキーはゴールラインを越えた。
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月17日 午後7:45〜
-
4月21日 午後7:30〜
-
4月7日 午後6:05〜
-
Cycle*2024 ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ
4月17日 午後11:55〜
-
Cycle*2024 リエージュ~バストーニュ~リエージュ ファム
4月21日 午後11:55〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
J SPORTSオンラインショップ インフォメーション #1
4月19日 午後5:30〜
-
Cycle*2024 月チャリ~#jspocycle NEWS~ (04/22)
4月22日 午後7:00〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!