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サイクル ロードレース コラム 2014年7月18日

サッカー界の人気者をサイクルに当てはめると? サッカーでは“噛み付き”、サイクルでは“頭突き!”

ツール・ド・フランス by 光石 達哉
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噛みつきスアレスvs頭突きカヴェンディッシュ

今年のW杯では、ウルグアイのスアレスの“噛みつき事件”も物議をかもしたトピックスのひとつ。サイクルロードレース界でスアレスのような暴れん坊と言えば、マーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)だろうか。ツール通算ステージ25勝は現役最多の名スプリンターだが喜怒哀楽が激しく、周りの選手やメディアと摩擦を起こすこともしばしば。そして、今年のツール第1ステージでは、ゴール前で進路をふさがれたため隣の選手に頭突き! その結果、自らも激しく落車し、右肩の脱臼、じん帯断裂の大ケガを負って、戦わずしてツールを去ることになった。カヴェンディッシュにとっては地元イギリスで開幕したツールで、どうしても勝ちたいという気持ちが強すぎ、焦りも大きかったのだろう。

また、サッカー界のイケメン選手と言えば、スペイン代表のフェルナンド・トーレスが有名だ。一方のサイクルロードレース界はといえば、ルクセンブルクのアンディ・シュレク(トレックファクトリーレーシング)。一見、手足が長くスリムな体型の草食系男子だが、厳しい山岳コースで闘争心をむき出しにして走る姿とのギャップが大きく、日本でも女性ファンから人気が高い。兄フランクとともに兄弟で活躍し、数年前はコンタドールとツールで激しい優勝争いを繰り広げた(2010年ツールはコンタドールの失格で、シュレクが繰り上げ優勝)。しかしここ数年は不振で、今年のツールも序盤でヒザをケガしてリタイアと、W杯でグループリーグ敗退したスペインのトーレス同様、不完全燃焼に終わった。復活を期待したいところだ。

今年のW杯は、ドイツの24年ぶりの優勝で幕を閉じた。ツールも前半戦はドイツ勢がステージ5勝を挙げる活躍を見せたが、総合優勝をかけた本当の戦いはこれから。フルームとコンタドールの2強はリタイアしたが、現在首位を固めているのはイタリアのビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)。これをオーストラリアのリッチー・ポート(チームスカイ)とスペインのアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)が追いかけており、奇しくもW杯でグループリーグ敗退した国の選手たちが上位を争っている。サッカーでのリベンジをツールで果たせるのは、どこの国になるだろうか?

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光石 達哉

1971年生まれ。モータースポーツとサイクルロードレースをこよなく愛する。自転車系のコラムを執筆するほか、F1の翻訳なども行う。

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