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サイクル ロードレース コラム 2014年7月18日

サッカー界の人気者をサイクルに当てはめると? サッカーでは“噛み付き”、サイクルでは“頭突き!”

ツール・ド・フランス by 光石 達哉
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サッカー王国はブラジルだけど…自転車王国はベルギー 伸び盛りはどちらもコロンビア!

波乱続きの第101回ツール・ド・フランス。前年覇者のクリストファー・フルーム(チームスカイ)に続いて、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)も負傷リタイアし、前半戦で総合優勝の大本命2人が早くも姿を消すまさかの展開となった。FIFAワールドカップも開催国ブラジル代表のエース、ネイマールがコロンビアとの準々決勝で負傷し、大会を去ったが、それに匹敵するショッキングな出来事と言えるだろう。

さて、2014年W杯の開催国ブラジルはサッカー王国として広く知られており、今大会は歴史的な大敗を喫したとはいえ、W杯では史上最多5回の優勝を誇っている。一方、サイクルロードレースはやはりヨーロッパが本場。その中でも自転車が国技と言われるほど盛んなのがベルギーだ。なかでも「春のクラシック」と呼ばれる4月のワンデーレースのツール・デ・フランドル(ベルギー北部フランドル地方で開催)とパリ〜ルーベ(ベルギー国境近くのフランス北部で開催)はベルギー人にとって最大のお祭りで、沿道の観客の熱狂ぶりはすさまじく、町のパブでも自転車好きたちが1日中盛り上がっている。

また、サッカーの王様ペレとほぼ同年代の1960〜70年代に活躍したのが、史上最高の自転車選手と呼ばれるベルギー人、エディ・メルクスだ。ペレは17歳でブラジルを1958年W杯優勝に導くと、1970年大会でもチームの中心選手としてチームの優勝に貢献。途中離脱した1962年大会を含めると、なんと3度もW杯で優勝を果たしている。

一方のメルクスはツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアの両方で総合優勝を5回飾ったほか、様々なビッグレースで勝利を収めてきた大スター。平地のスプリントだろうと山岳だろうと、どんなコースでも勝てるオールラウンダーで、そのあまりの強さから「人喰い(カニバル)」の異名をつけられたほどだ。今はペレと同じように、メルクスも様々な大会の会場に姿を見せ、若い選手やファンからの尊敬を集めている。

今年のW杯で台頭した国のひとつと言えば、日本もグループリーグで苦しめられたコロンビア。特に10番のハメス・ロドリゲスは、ウルグアイ戦で振り向きざまのスーパーボレーを叩き込んだほか、大会の得点王にも輝き、サッカー界の新たなスターとして世界中の注目を集める存在となった。

サイクルロードレース界でも、南米勢で唯一飛び抜けた存在の国がコロンビアだ。山岳地帯が多いコロンビアでは、生まれながら高地トレーニングを行っているような選手も多く、心肺能力が高い優秀なクライマーを輩出してきた。その中でも、ここ最近ロドリゲス級の注目を浴びているのが、24歳のナイロ・キンタナ(モビスター)だ。昨年のツールでは総合2位と山岳賞を獲得し、今年はジロ・デ・イタリアで総合優勝。チームの育成方針のため今年のツールは欠場したが、来年は総合優勝候補として大きな期待を集めるだろう。

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