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サイクル ロードレース コラム 2014年7月27日

ツール・ド・フランス2014 第20ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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まるで蒸し風呂に入っているような蒸し暑い日に、ヴィンチェンツォ・ニーバリは、英国から続けてきた長い黄色の旅をほぼ完結させた。54kmの個人タイムトライアルを、区間勝者トニー・マルティンから1分58秒遅れの区間4位で終え、総合2位以下とのタイム差も7分52秒にまで広げた。

「総合首位として走るんだから、このジャージにふさわしい走りを見せなければならなかった。でも難しいコースだったから、ちょっとプレッシャーも感じていたんだ。とにかく精一杯の力を出した。4位でゴールできてかなり満足しているよ。すごく、幸せな気分だ」(ニーバリ、ミックスゾーンインタビューより)

大会2日目にマイヨ・ジョーヌを身にまとった。ほんの1日だけ、フランス人のトニー・ギャロパンに素敵な衣装を貸してあげたけれど、あとは2度と手放さなかった。つまり開幕から計18日間、レース後に表彰式、TV・ラジオインタビューやマイヨ・ジョーヌ公式記者会見、ドーピング検査を淡々とこなしてきた。そして、ニーバリは、2014年ツール・ド・フランス最後の記者会見にやってきた。

「初めてツールに出場したとき、シャンゼリゼのことを考えるだけで感動したものだ。凱旋門、エッフェル塔、フランスのファンたち、パリジャン……。あの感動は、言葉ではうまく説明できないほどだよ」
「今のボクの気持ちを説明するのも、やっぱり難しい。きっと、少し時間がたって、ゆっくりと考えたら、うまい言葉が出てくるんだろう。そして、きっとこう言うのさ。『本当にぼくは、全てを成し遂げたんだ……』って。シャンゼリゼにつくころには、もう少し、実感が湧いているんじゃないかな」
(ニーバリ、マイヨ・ジョーヌ公式記者会見より)

マイヨ・ジョーヌ争いが大会2日目ですでに終わっていたのだとしたら、表彰台でニーバリの両脇に並ぶ権利を巡る戦いは、パリ前夜までもつれ込んだ。ティボー・ピノ、ジャンクリストフ・ペロー、アレハンドロ・バルベルデの3人が、わずか15秒差で、2つの座を奪い合ったのだから!

総合4位の座は、比較的あっさりと確定した。19km地点の第一計測ポイントで、現役のスペイン国内タイムトライアルチャンピオンが、2人のフランス人から早くも1分以上も遅れた。差は決して縮まらなかった。

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