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バルベルデは先を行く3人と合流し、果敢にダウンヒルをこなした。一時は後方から30秒ほどのリードを奪った。過去8度のブエルタ参戦で優勝1回(2009年)、表彰台4回という大ベテランの逃げを、当然、ライバルたちは黙って見過せるわけもなかった。
目論見どおり、ティンコフ・サクソが追走作業に乗り出した。「総合狙いではない」と断言してブエルタにやってきたアルベルト・コンタドールのために。右頚骨の骨折からわずか43日しかたっていないけれど、「たとえ総合優勝は出来なくとも、だからといってタイムをわざと落として区間を狙いに行くような走り方など、僕には出来ない」(スタート前TVインタビューより)と強い信念を抱くチャンピオンのために……。
「アレハンドロのアタックには、特に驚かなかったんだ。きっと彼はアタックするに違いないって、実は予想していた。でも、たしかにちょっとクレイジーだったし、エネルギーも大いに費やしたよね」(コンタドール、個人リリースより)
ホアキン・ロドリゲス率いるカチューシャも黙って指をくわえてはいなかった。クリス・フルーム擁するスカイも仕事に加わった。大先輩が前方へ飛び出してくれたおかげで、モヴィスターの真の総合リーダーであるナイロ・キンタナは、静かに集団内でペダルを回しているだけでよかった。酷暑の中で、無駄に体力を使う必要もなかった。そしてゴール前9km、バルベルデは集団に回収された。総合リーダーたちのバトルも、ようやく収拾に向かった。
とたんにオリカ・グリーンエッジが主導権を取り戻し、マイヨ・ロホのマイケル・マシューズを前方へと押し戻した。ジョン・デゲンコルブを連れて、ジャイアント・シマノも隊列を組んだ。「山に強いスプリンター、もしくはパンチャー向け」ステージの終わりに相応しいフィニッシュへと、60人ほどの先頭集団は突き進んだ。前日はゴール前13kmでトライしたアダム・ハンセンが、この日はラスト1.8kmで加速してみたり、世界選手権タイムトライアル3連覇中のトニー・マルティンが「カンチェラーラ風」特攻を仕掛けようとしたり。ちょっぴりスパイスも効いていた。締めくくりは、スプリントだった。
「昨日のフィニッシュは、僕にはちょっと厳しすぎた。勝負に絡めなくて、ほんと、がっかりしたんだから」(デゲンコルブ、ゴール後インタビューより)
この日のデゲンコルブは、満面の笑みで、天に両手を突き上げた。2012年ブエルタで区間5勝を荒稼ぎしてから2年。「スペインの生活リズムが僕にはあってるんだ」なんていうドイツ人が、2014年大会もいよいよ勝利カウンターを回し始めた。ジャイアント・シマノにとっては、2011年に初めてブエルタに乗り込んできて以来、4年連続で区間勝利を上げたことになる(2011年マルセル・キッテル1勝、2012年デゲンコルブ5勝、2013年ワレン・バルギル2勝)。
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