人気ランキング
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
スプリンター向けのステージで、総合リーダーがバトルを繰り広げた。スカイのクリス・フルームは小さなタイム収集作戦を企て、ティンコフ・サクソのアルベルト・コンタドールは大掛かりな分断作戦に打って出た。もちろん最後はスプリンターたちが、予定通りにゴールを争った。ジョン・デゲンコルブが2日連続で区間勝利の栄光に酔いしれた。
序盤3時間ほどは、ありふれた平坦ステージの戦いが行われていた。スタート直後に2選手が飛び出した。確かに、逃げたのはピム・リヒハルトと、世界選個人タイムトライアル3連覇中のトニー・マルティンだったから、スプリンターチームにそれほどのんびりしている余裕はなかった。タイム差が3分半に開いたところで、早くも集団制御に取り掛かった。特にジャイアント・シマノとエフデジ ポワン エフエールが熱心に仕事を行い、ゴールまでいまだ100kmも残っているというのに、差を1分半ほどにまで詰めた。
そのせいか、マルティンは志半ばで、自ら前にいることを放棄した。2013年ブエルタの第6ステージではゼロkm地点から、ひとりぼっちのエスケープに飛び出した。あの日は序盤30kmでリードを7分半に開くと、ゴール前ぎりぎり40mまで粘り続けた。しかし今ステージは、ゴール前82kmで、後方集団へと戻った。荒涼とした大地の中を、リヒハルトは1人で旅を続けることになった。
エフデジは変わらず集団コントロールに務めていた。1度目の中間ポイントでは、リヒハルト、マルティンに次いで、スプリントリーダーのナセル・ブアニが3位通過=1ポイントを手にした。マルティン吸収後の、ゴール前58.5km地点の第2中間ポイントへ向けても、フレンチ軍団はミニスプリントの準備をしていた
……ところが、黒いタンデムに先を越された!クリスティアン・クネースとフルームが矢のように飛び出すと、2013年ツール総合覇者が2位通過=ボーナスタイム2秒をさらいとった。エアロスーツを着込んだブアニと、先導役ムリロ・フィッシャーは完全に出遅れた。3位通過さえクネースに横取りされた。青い2人組は、すごすごとメイン集団へ引き下がるしかなかった。
「どんなチャンスだろうが、つかみに行かなきゃならないんだ。2秒というのは、たいしたタイムではないかもしれない。でも、これが大きくモノを言う可能性だってある!」(フルーム、大会公式リリースより)
2011年ブエルタをわずか13秒差で落とし、しかもボーナスタイム制度さえなければ19秒リードで総合優勝していたはずのフルームは、数秒の重要性を痛いほど理解している。ちなみに3年前のフルームは、ボーナスタイムを取ろうと意気込みすぎて、関係のない横断幕の下でスプリントした経験さえあるのだ。
スカイの攻撃が一瞬で完了すると、再びプロトン制御権はスプリンターチームの手に渡った。再び淡々とした時間が、戻ってきたかに思われた。ところが、小さな丘を、越えた直後のことだった。ゴール前41km、丘からの細く曲がりくねった下りを利用して、ティンコフ・サクソが猛然と集団前方に駆け上がってきた。そのまま隊列を組むと、とてつもない速度で前方へと突撃を始めた!
あわせて読みたい
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月7日 午後6:05〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
4月17日 午後7:45〜
-
4月6日 午後10:15〜
-
3月16日 午後9:30〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第6ステージ
3月23日 午後10:30〜
-
4月1日 午後7:00〜
-
Cycle*2024 ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ
4月17日 午後11:55〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!