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FDJ、オリカ、ロット・ベリソルはスプリンターのために。ガーミン・シャープ、カチューシャ、モヴィスターは、アルデンヌクラシックを制した脚を持つリーダーのために。キャノンデールやベリソル、スカイはヒルクライマーのために。ティンコフ・サクソは、マイヨ・ロホのコンタドールを守るために。様々な隊列が、様々な思惑のもとに組み上げられた。ゴール前3km、野生動物の園へと続く坂道へと、集団は高速で飛び込んだ。
並み居るワールドツアーチームを押しのけて、真っ先に飛び出したのが、コフィディスだった。ゴール前40kmですでに1度、ルイス・マテマルドネスが仕掛けていた。今回はクリストフ・ルメヴェルが、おとり役を務めた。穴を埋めるために、ライバルチームたちは、2度とも大いに脚を使わざるを得なかった。そして、ラスト2km、ついに仏プロコンチネンタルチームのリーダー本人が飛び出した。ダニエル・ナバーロだ!
スペイン産ヒルクライマーは、予想以上にひどい勾配の坂道を、1人で上り続けた。後方ではビッグネームが次々と追走を仕掛けてきた。ホアキン・ロドリゲス、アレハンドロ・バルベルデ、ダニエル・マーティン、クリス・フルーム……。しかし、元「強豪リーダーの山岳アシスト」を、誰一人としてとらえることは出来なかった。
「うん、僕はこれまで、強豪リーダーのためにたくさん働いてきたよね。エラス、ヴィノクロフ、クレーデン、ベロキ、コンタドール……」(ナバーロ、大会公式記者会見より)
ちなみに、過去7年間一緒のチームで走ってきたコンタドールは、元リーダーであり、友達でもある。2日前のステージでは、ゴール前4kmで単独アタックを仕掛けたナバーロを、そのコンタドールが吸収に向かう一幕も見られたが……。
「たしかに、アルベルトが追いかけてきたのには、ひどくがっかりした。でも、それについては、直接話をしたんだ。僕はステージ優勝が欲しかったし、彼はクリス・フルームを引き離したかった。僕らは別々のチームに所属していて、別の目標を抱えている。だから当然の話なんだよね。がっかりはしたけど、納得はしてる」(ナバーロ、大会公式記者会見より)
「ダニは素晴らしい選手だよ。昨日、彼に聞かれた。『どうしてあの日、上りで動き、捕まえたのか』って。もちろん、僕は総合ライバルたちを試したかったからなんだ、でも今日は状況が、まるで違った」(コンタドール、チーム公式リリースより)
この日の赤ジャージは友を追わなかった。むしろバルベルデの背中に張り付いて、状況を冷静に対処するだけだった。しかも、コンタドールにとって幸いだったのは、総合12位のナバーロを総合15位ダニエル・モレノが追いかけ、さらに総合14位ウィルコ・ケルデルマンが追いかけたこと。総合トップ10入りを目指す面々が争ってくれたおかげで、総合優勝を志す男たちは、誰一人として区間トップ3に滑り込めなかったこと。みんな仲良く、ナバーロから5秒遅れの集団で、1日を終えた。
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