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「僕らの国の自転車競技レベルは、今年大きく上がった。世界選手権でも9枠を獲得した。クヴィアトコウスキーに、マイカ、そして僕がここブエルタで区間勝利を手に入れた。勝利の1つ1つが、ポーランド自転車界にとっては大切なものだ」(ニエミエツ、ゴール後記者会見より)
メイン集団は、ワレン・バルギルの攻撃をきっかけに、めくるめくアタック合戦へと飛び込んだ。1年前に2区間をもぎ取ったフレンチヒルクライマーは、最終峠に入った直後に、1度目の加速を切った。そう、ここから先、22歳の若者は全部で6回アタックを打つことになる。
「周囲のビッグネームたちが、互いに顔を見合わせて警戒しあっているような感じがしたんだ。だから、僕は、試してみることにしたんだ。それに何度も飛び出したおかげで、結局のところ、他の選手のビッグアタックを事前に食い込めることが出来たんじゃないかと思ってる。なにより僕自身が、本当にアタックを楽しんだ。だって、本当に調子が良かったんだもの」(バルギル、ゴール後インタビューより)
カチューシャも、アタック合戦を守り立てた。バルギルの加速には、ジャンパオロ・カルーゾが真っ先に反応した。ゴール前7.5kmでは、カルーゾとダニエル・モレノが揃って飛び出し、リーダーのホアキン・ロドリゲスを迎え入れる体制を整えた。そしてゴール前5.7kmには、プリトが渾身の一発を繰り出した。
「僕らチームは責任を果たしたと思う。前を牽引し、アタックを繰り返した唯一のチームだった。でも、カルーゾや僕がアタックするたびに、コンタドールがカウンターアタックを仕掛けてきた。彼の目的が何なのか、僕には良く分からなかった」(ロドリゲス、チーム公式リリースより)
コンタドールの目的は明白だった。ロドリゲスとアレハンドロ・バルベルデを警戒しつつ、クリス・フルームを突き放すこと。前ステージ終了時点で1分29秒遅れのプリトと、わずか42秒遅れのエル・インバティドには、ビッグアタックを打つ隙を与えるわけにはいなかったし、1分13秒差の英国人は、ラスト7km付近からじわじわと遅れ始めていたからだ。
それに実を言えば、相手のやり方に困惑させられたのは、お互い様である。上述のロドリゲス加速後、100m先でコンタドールがカウンターアタックを切った。これ以降はアタックを5回、バルギルやプリトの攻撃を潰すための加速を4回繰り出すことになる。そして、そのいずれの時にも、ロドリゲスとバルベルデは赤ジャージの背中にぴたりと張り付いた。毎回フルームも突き放した。ところが、そのうちに三つ巴の警戒合戦が始まって、走行スピードは緩やかに落ちていく。すると前日同様「ひたすら自分で走った」フルームは、ほんの近くまで追い上げてくる……。
「もしも、僕が1人だったら、きっと完全にフルームを突き放せたと思うんだ。でも2人を警戒し続けなきゃならなかった。とくに勾配がころころと変わる山道で、プリトが強いてくる強烈なリズム変化にも対応しなきゃならなかった」(コンタドール、公式記者会見より)
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