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サイクル ロードレース コラム 2014年9月15日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2014 第21ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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総合タイムには多少の変動があったが、トップ5の順番には変わりはなかった。コンタドールの両脇には、フルームとバルベルデが並んだ。2013年ツール覇者の英国人にとっては、2011年ブエルタ、2012年ツールに次ぐ、人生3度目のグランツール2位。一方のスペイン人にとっては、2009年ブエルタ総合優勝を除くと、実に5度目のグランツール表彰台だった。しかも、その全てが、ブエルタだった。

「3つのブエルタ勝利は、それぞれにスペシャルだね。2008年の最初の勝利は、トリプルクラウン(ジロ、ツール、ブエルタ)の成功を意味した。2012年の2回目は、トップの調子ではなかったけれど、クレイジーな戦術でもぎ取った。そして今回、ツールでの落車後に、思い通りの準備ができたわけじゃなかった。だから、まずは、なんとか必死に生き残りを図った。それから、アタックへと移行した。トップライダー相手に勝てたなんて、ホント、たまらないね。2015年のことを話すのはまだ早いかもしれないけれど、僕には夢がある。グランツール全てを戦うこと!実現可能なのかどうか分からないし、今夜はそんなこと考えたくもないけれど……、でも、可能だといいなぁ」(コンタドール、大会記者会見より)

また、スペイン一周では過去4年連続で区間勝利を手にしてきたホアキン・ロドリゲスは、今年は残念ながら区間勝利も総合表彰台も手に入らなかったけれど、代わりにチーム総合首位の座を勝ち取った。ジロやツールならば、新人賞に値するのは総合5位ファビオ・アルだった。山岳ジャージはルイスレオン・サンチェスが、スプリンタージャージはジョン・デゲンコルブがきっちりと守りきった。

「本当に満足しているよ。僕の感動を言葉で正確に表すのは難しい。このジャージはチーム全員にとって素晴らしいご褒美であり、僕にとっても世界でひとつの栄光なんだ。世界選手権に向けてとんでもないモチベーションを掻き立ててくれるね」(デゲンコルブ、大会公式リリースより)

夜空には花火が打ち上げられ、スペイン人にとって歓喜の夜は、喧騒のままに暮れていった。ファンたちはいまだ熱い大会の名残を惜しんだが、選手や関係者たちの視線は、すでにアルカンシェル争奪戦スペインのポンフェラーダに向けられている。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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