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サイクル ロードレース コラム 2014年9月15日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2014 第21ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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マローリが走り終えた約25分後、空から、雨粒が落ちてきた。小雨は、次第に本降りとなった。石畳は極めて滑りやすくなり、うねりの多い下りはとたんに危険度が倍増された。少々運が悪かったのは、ローハン・デニスかもしれない。中間計測ポイントではマローリを6秒上回るぶっちぎりのトップタイムを叩き出していた。しかし、ステージも後半に差し掛かると雨が降り始めて……、仕上げの加速の邪魔をした。全速力でフィニッシュラインを越えたけれど、マローリに9秒足りなかった(区間3位)。しかも、ゴールした途端に、石畳の上でつるりと滑って転んでしまう不運さえ襲った!区間2位には、トラック競技で数々の五輪&世界選手権メダルを手にしてきた、ジェシー・サージェントが割り込んだ。

結局のところ、難解なコースでは、雨が成績の大部分を左右した。区間1位から20位までは、全員が、アスファルトが濡れだす前に走り出した選手だった。しばらくすると雨は上がり、空には綺麗な虹がかかった――約1週間後にここスペインで世界選手権が幕を開けることを、改めて思い出させてくれた――。最終走者コンタドールが道に飛び出す頃には、確かに、ところどころ路面は乾いていたけれど……、全体的につるつるした状態であることには変わりなかった。

だからこそ、前夜まで激しい総合争いを繰り広げてきたトップ5の選手たちは、控え目なペースで、安全に最後まで走り切るほうを選んだ。最も好成績だったアレハンドロ・バルベルデさえ55秒遅れの区間32位で、優勝大本命に上げられていたクリス・フルームなどは1分13秒遅れの63位に沈んだほどだ!コンタドールは1分40秒遅れの101位。予想以上にタイムを失ったのは、きっと、ラスト50mで何度もガッツポーズを握り締めていたから。

「ツール・ド・フランスで落車した後に、専門家たちから、口々に言われたもんさ。ブエルタ前の回復は無理だろう、と。だから僕は、あえてその言葉にたて突いた、最初に総合優勝が可能かもしれない、って思ったのは第9ステージだった。あの日までは、実際、まだ痛みもあった。でも、常にチームメートたちが、僕を支えてくれた」(コンタドール、大会記者会見より)

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