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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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普段は巡礼客でにぎわうオブラドイロ広場が、自転車ファンでぎゅうぎゅう詰めになった。夕闇の中で赤い光が舞い、アルベルト・コンタドールに栄光の赤いジャージが与えられた。2年ぶり3度目のブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝。公式にはツール・ド・フランス2回とジロ・デ・イタリア1回を含む、キャリア6回目のグランツール王者となった。表彰式が終わっても、ファンたちの熱気はちっとも冷めなかった。コンタドール、コンタドール、コンタドール!おなじみの掛け声が石造りの街角にいつまでも鳴り響いた。
3239.9kmの巡礼は、終点のサンティアゴ・デ・コンポステーラへたどり着いた。アンダルシアを走り出した198人は、159人にまで減っていたけれど、誰もが長い旅の終わりにほっと安堵のため息をついた。デーヴィッド・ミラーは、満身創痍ながら、人生最後のグランツールを感涙で締めくくった。
9.7kmという短距離走は、ロードブックを一瞥しただけ決して分からない、各種の難しさを秘めていた。大きなアップダウンに急カーブ、序盤と最終盤にはたくさんの石畳と減速帯。こんな、テクニカルなコースを、44番出走のアドリアーノ・マローリが制した。走行タイムは11分12秒02、時速は51.964km。ジュニア→U23→エリートとイタリア選手権個人タイムトライアルを制し、U23時代には同種目で世界チャンピオンにも上り詰めた26歳は、第1ステージのチームタイムトライアル勝利で始めたブエルタを、個人としては生まれて初めてのグランツール区間勝利で締めくくった。
「とても満足している。カンチェラーラとマルティンの不在を、上手く利用したかったんだ。僕のような選手に勝利の可能性があったからね。今日の出来は、世界選主権に向けてよい合図だ。マルティンに関しては、メカトラでしか倒すことができないけれど、僕がトップ5で終えられる可能性は大いにある」(マローリ)
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