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サイクル ロードレース コラム 2015年3月19日

【ミラノ〜サンレモ/プレビュー】106回目の春を迎えるスプリンターズクラシック

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ついに2015シーズン最初のビッグクラシックがやってくる。パリ〜ニースとティレーノ〜アドリアティコでしっかり足慣らしを済ませた強豪たちが、「クラッシチッシマ=クラシックの中のクラシック」のタイトルを巡って、約300kmの長旅に出る。

1907年に産声を上げたミラノ〜サンレモが、106回目の春を迎える。自転車界が誇る5大モニュメント(記念碑)の1つは、昨季は大胆なコース変更で大いに揉めたものだったが(最終盤に新たな上りをひとつ追加するというもの。結局は道路状況の悪化により中止された)、今年は古き良き伝統に立ち戻る方を選んだ。フィニッシュラインが、8年ぶりに、あのヴィア・ローマに帰ってくるのである!

ローマ通りで初めて勝利をつかんだのは、1949年、イタリア自転車界の英雄ファウスト コッピだった。自転車史上最強を誇るエディ・メルクスは、この地で史上最多の7度、拳を天に突き上げた。オスカル フレイレが2007年にスプリント勝利を上げるまで、通算49回、ヴィア・ローマは死闘の決着を目にしてきた。そんな伝説や名勝負がぎっしり詰まったゴール地が、2015年、再び歴史の証人となる。

果たしてフィニッシュラインの移動で、最終盤の戦いは、去年までと違った展開を見せるだろうか?

昨年よりも1km短く、総距離は293kmとなったけれど、大まかなコース設定に変化はない。おそらく大筋の展開にも、変化はないのだろう。ミラノから走りだし、リグリア海岸まで一気に南下した後、海岸線を通って花の都サンレモへとたどり着く。コース中盤にトゥルキーノ峠を登り、230kmを過ぎてからの小さな難所トレ・カピ(3つのカポ、カポ・メーレ、カポ・チェルヴォ、カポ・ベルタ)で集団はじわじわと小さくなり、ゴール前20kmのチプレッサ(登坂距離5.6km、平均勾配4.1%、最大9%)でレースは激化。そしてゴール前約13kmからのポッジオ(3.7km、3.7%、8%)で、最後のアタック合戦が繰り広げられる。上りでも、下りでも。強烈な一発が決まれば、逃げ切りの数人or単独ゴールに。もしも決まらなければ、スプリント勝負に――。

違いが生まれるとしたら、ポッジオを下りきってからフィニッシュラインまでの距離が短くなったこと。去年までのゴール地、海岸道路のルンゴマーレまでの距離は2.95km。対する今年は2.35km。つまりフィニッシュまで600m短くなった。たかが600m。されどアタック野郎たちにとってはゴールが600m近くなり、スプリンター組には追走に使用できる距離が600m減ったことになる。たとえば、去年までなら、下りきった時点で10秒差なら追走組に有利だったが、今年は逃げ切りもあり得ると言われている。

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