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【フレッシュ・ワロンヌ/プレビュー】ユイでの仕掛けるタイミングが勝負を左右する!優勝候補はアムステルでも好調だったバルベルデか?
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかフィリップ・ジルベールは、現役屈指のパンチャーではあるけれど、決して激坂ハンターではない。「僕にはあの激坂を攻略できるほどの脚はない」と常々繰り返している。それでも、「アルデンヌ生まれのクラシックハンター」の名にかけて、勝利を目指して走るはずだ。坂道の癖も、攻撃すべきタイミングも、完璧に把握している。アルデンヌ3戦を全制覇した2011年くらい絶好調ならば、間違いなく勝機はある。アムステルのカウベルグで、最高のタイミングで加速したにも関わらず、ライバルたちを振り払えなかった今のジルベールが……、絶好調には見えないけれど。
アムステルでも威厳ある逃走を見せたヴィンチェンツォ・ニーバリや、6位→4位→2位と毎年確実に順位を上げているダニエル・マーティン、ジュリアン・アレドンド&バウク・モレマのトレック組、ツール・ド・フランスの下見を兼ねて5年ぶりにユイの壁にやってくるクリス・フルームらの動向も気になるが、優勝候補には一応アレハンドロ・バルベルデを挙げておこう。
天性の上りスプリント力を持ち、ワンデーレースもステージレースも器用にこなすスペイン人は、2006年と2014年の過去2回、ユイの壁のてっぺんで両手を上げている。世界選手権表彰台6回という記録も凄まじいけれど、アルデンヌクラシック表彰台12回(うち優勝4回、2010年のリエージュ3位は後に取り消し)というのはもっと恐ろしい。去年はユイの壁ラスト1kmを、史上最速の2分41秒で上り切った。大会の3日後には35歳になるけれど、大会の3日前にアムステル・ゴールドレースで2位に食い込んだことも忘れてはならない。バルベルデはまだまだ健在だ。若手の脅威を感じつつも……。
「新しい世代が台頭してきている。デゲンコルブに、クリストフに、クヴィアトコウスキー……。我々の世代をそのうち追い抜いていくだろう。でも、僕ら年寄り組は、その時が来るのを少しでも遅らせるために、戦うのさ」(バルベルデ、アムステルゴールドレース後のコメントより)
宮本 あさか
みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。
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