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サイクル ロードレース コラム 2015年4月24日

【リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ/プレビュー】春のクラシックシーズンの締めくくり。ジロ・デ・イタリアに向けた戦いが始まる!

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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それにしても……、この春の石畳シリーズからトム・ボーネンとファビアン・カンチェラーラを奪い去った落車の嵐は、アルデンヌ2戦目フレッシュ・ワロンヌでも、大物たちを次々と地面になぎ倒してしまった。ダニエル・マーティン、フィリップ・ジルベール、イエール・ヴァネンデル、さらにはクリス・フルームさえも!

単に“ツール・ド・フランスの下見”に来ていた2013年ツール覇者は、なんとか完走したけれど(LBLは不出場)、他の3人は途中で自転車を下りた。2013年LBL覇者マーティンは頭部を打ち付け、慎重を期すために。肩から臀部まで右半身を擦りむいた2011年王者ジルベールも、一旦は走りだしたが、すぐに続行断念。そのジルベールの2011年アルデンヌ3連覇を第一アシストとして助け、自らもアムステルで表彰台2回のヴァネンデルは、日曜日のアムステルではレースカーに引っ掛けられ、右肘からアスファルトに落ちた。水曜日も同じく右肘から落っこちて……。それでも3選手は、LBLの表彰台候補として、リエージュのスタートラインに立つ。

ディフェンディングチャンピオンのサイモン・ゲランスも調子はいまだ万全ではなさそう。なにしろ昨年末に鎖骨を骨折し、4月上旬にプロトン復帰を果たしたばかり。2015年はたったの7日間しかレースを走っていないのだ!だからチームのオリカ・グリーンエッジは、トリプル・リーダー体制を組むことにした。幸いにもゲランス以外の2人はただ今絶好調。フレッシュ3位のミハエル・アルバジーニと、直前のバスク一周で総合5位に入った22歳の若きサイモン・イェーツである。ちなみにアムステルを3位で終えたマイケル・マシューズは、LBL不出場なんだとか。

22歳といえば、ジュリアン・アラフィリップ。ほんの4日前に生まれて初めてフレッシュ・ワロンヌに参戦し、「恐ろしい壁だった。脚は焼け付き、乳酸が筋肉を襲った」と慄きながらも、ユイを2番目に早く駆け上がった。最終盤に単独で仕掛け、先頭でユイの壁に突進したティム・ウェレンスは23歳。“ヴァンインプの再来”と祖国ベルギーの期待を背負うオールラウンダーは、「アタックしたのは、もちろん勝つためだった」ときっぱり言い切る強さを持つ。今年の2人はあくまで、前者は世界チャンピオンにしてアムステル王者ミカル・クヴィアトコウスキーの、後者はトニー・ギャロパン&ヴァネンデールの補佐役を務める。それでも、若者たちの恐れを知らぬ積極性が、再び火を吹くかもしれない。

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