人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2015年4月22日

【アムステルゴールドレース/レビュー】史上4人目の快挙!“アルカンシェルの呪い”を払拭したクヴィアトコウスキーが勝利!

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line

ローザはカーブで転倒し、ケルデルマンは畑に突っ込んだ。先頭集団はいつしかタナー、クラーク、ニーバリ、カルーゾ、マルティンの5人に絞りこまれた。ゴール前25kmで、プロトンとの差は約30秒。ニーバリは積極的に先頭交代に加わったし、何度かは自らアタックのそぶりも見せた。3度目のカウベルグ登坂を終えると、得意の下りでスピードアップに努めた。しかし、ラスト15kmで、加速の動きをマルティンに遮られた。その隙にクラークが単独で飛び出し、ニーバリとマルティンは集団へと吸収されていった。

10秒にまで縮んだタイム差を、一時は19秒までこじ開けた。しかしクラークの孤軍奮闘は、BMC率いるプロトンに残り8kmで飲み込まれた。“審判の時”を間近に控えるアスタナは、諦めてはいなかった。全部で34ある坂道の、33番目ベメレルベルフで、ヤコブ・フルサングが急発進した。思いかげず“審判の時”を待つことになったBMCのフレフ・ヴァンアーヴェルマートが、ピタリと背中に張り付いた。

戦術は良かったはずだ。残り4kmでフルサングとヴァンアーヴルマート吸収のタイミングで、小さなカウンターアタックの気配が起きると、やはりBMCはすぐに潰しにかかった。逃げの試みは全て排除し、最終坂カウベルグへと中規模の集団で突入した。道が登り始めるとすぐに、ベン・ヘルマンスが前に飛び出した。4日前のブラバンツ・ペイル勝者は、ちょうど1年前にサムエル・サンチェスがやったように、がむしゃらにペダルを回した。おとり役を前に行かせ、ライバルたちに追走の脚を使わせる。BMCの戦術は、良かったはずだ。

ほぼいつものポイントで、ジルベールはアタックをかけた。2010年、2011年、2014年、さらに2012年世界選手権で勝ち取った時と同じように、タイミングだって悪くないはずだった。

しかし、敵を引き離すのには、十分ではなかった。坂道ではマイケル・マシューズがぴったり張り付いて離れなかった。坂頂から1.8kmという長く退屈な直線に入ると、しかも、ばらばらと後ろから選手が追い付いてきた。集団は18人にまで膨れ上がり、そしてスプリント――。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ