人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2015年5月12日

ジロ・デ・イタリア2015 第3ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line

「今日はすごくスペシャルだった。朝にマリア・ローザを着た瞬間から、ずっと特別な気分だった。このジャージが僕に自信をくれたし、チームが僕のために100%の力を尽くしてくれることも分かっていた。チームが積み重ねてきた仕事を、最後に僕が完成させられたことを、本当に嬉しく思うよ」(マシューズ、公式記者会見より)

1年前のジロでも、チームTT勝利のアドバンテージを手に、大会2日目にピンクのジャージに着替えた。第8ステージの終わりまでマリア・ローザを守り、区間勝利は第6ステージに手に入れた。今年は、ジャージの取り方こそ同じだったけれど、勝利は3日も早くやって来た。

「僕にとっても、チームにとっても、去年のジロは本当に良い思い出なんだ。それと同時に、僕らにはもっと凄いことが成し遂げられるのかもしれない、と気が付いた。だから今年の僕らは、あらゆる銃をぶっ放して、手に入れられる限りの全てをむさぼり取るためにやって来た。自信に満ち溢れている。チームの誰かにふさわしい区間があれば、残りの選手は彼のために100%を尽くす。チームのリーダーは1人じゃない。だからどんなタイプのステージでも、取りに行けるんだ」(マシューズ、公式記者会見より)

16時20分、95km地点。2級峠からの下りで、ドメニコ・ポッツォヴィーボが激しい落者事故を起こした。レースのヘッドドクターのジョヴァンニ・トレディチ医師の説明によると、顔面をアスファルトに強く叩きつけ、ほんの一瞬ながら意識を失った。

事故直後には観客が、ポッツォヴィーボの安全確保に動いた。さらにレースドクターが事故の20秒後に到着し、生命兆候の確認を行った。そこで顔以外には目だった外傷も痛みもないこと、手足を動かせること、自発呼吸が正常に行われていることが認められた。7分後には脳専門の救急医師が到着。その後は救急車とヘリコプターを乗り継ぎ、ジェノバの救急病院へ搬送された。

当夜届いたチームの公式リリースによれば、精密検査の結果、脳の異常は認められず、容態も安定しているという。ただ右目上部を大きく切ったため、縫合の必要はあるそうだ。また、事故の際の記憶は、一切無いとのこと。

落車事故の発生時、ポッツォヴィーボの4人後ろを走っていたというマシューズは、「今日の優勝を僕のチームのみんなと、ポッツォヴィーボに捧げたい」と語っている。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ