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サイクル ロードレース コラム 2015年5月14日

ジロ・デ・イタリア2015 第5ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ヤン・ポランチが大逃げ勝利を手に入れた大会初の山頂フィニッシュで、ミラノの表彰台の顔ぶれが早くも見えてきた。アルベルト・コンタドールはマイヨ・ローザを身にまとい、チーム総出で攻撃したファビオ・アルはわずか2秒差の総合2位に浮上した。チーム体制に少々不安はあるものの、本人は非常に好調なリッチー・ポートは20秒差総合3位につける。一方のリゴベルト・ウランは1分22秒差にまで離され、優勝争いから少し遠ざかった。

勝利につながるエスケープが出来上がったのは、スタートから16km。初夏のまばゆい光の中へ、アクセル・ドモン、セルゲイ・ツヴェトコフ、シルヴァン・ディリエ、シルヴァン・シャヴァネル、さらにヤン・ポランチが飛び出していった。しばらくすると、NIPPO・ヴィーニファンティーニのアレッサンドロ・マラグーティも、慌てて後を追いかけた。なにしろ、日本から、チームスポンサーであるNIPPOの会長が訪れていたから!

「ジロ・デ・イタリアが重要な大会であること、そして我々NIPPO・ヴィーニファンティーニがティンコフ・サクソやスカイ、アスタナといった世界トップクラスのチームと同じレースで戦っていることを、会長に実際の目で見て欲しい。だからこそ我々は、前方で、ジャージをアピールしなければならない」(ステファノ・ジュリアーニ、スタート前インタビューより)

残念ながらマラグーティの試みは、徒労に終わる。先に行ってしまった5人は、順調に先頭交代を続けた。プロトンとのタイム差は最大11分近くまで開いた。総合系チームが激烈に集団制御を試みた過去2日間とは対照的に、この日はマリア・ローザ4日目のオリカ・グリーンエッジが静かにメイン集団先頭を牽引した。いずれにせよ、道の先には、2級アベトーネの17.3kmという長い上りが待ち受けている。なにも急ぐことはなかった。

逃げ集団ではゴール前13.7km、戦いのゴングが鳴った。シャヴァネルの加速が合図だった。協力体制が一気に崩れ、ツヴェトコフが真っ先に脱落した。シャヴァネルはもう一度加速を畳み掛け、ドモンとディリエも運試しに向かった。

「エスケープの友たちには感謝してる。みんなで協力し合ったおかげで、集団の追走を避けることが出来たわけだからね。最終峠では、僕が一番強いことは分かってた。だから、アタックする最高のタイミングを、待ったんだ」(ポランチ、チーム公式リリースより)

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