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サイクル ロードレース コラム 2015年5月16日

ジロ・デ・イタリア2015 第7ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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7時間22分21秒。気の遠くなるような長いサイクリングの果てに、ディエゴ・ウリッシが復活の勝利を収めた。前日のフィニッシュ直前で落車負傷したアルベルト・コンタドールは、チームメートたちの献身のおかげもあり、直接のライバルたちから1秒も失わずに済んだ。左肩は傷んだが、この日は表彰台でマリア・ローザを身にまとった。

まるでワンデークラシック並みの距離だった。UCI国際自転車競技連合のルールによると、男子エリートカテゴリーの、10日以上のステージレースに限って、2日間だけ240km超えのステージを含むことが許される。また2015シーズンの春クラシックではミラノ〜サンレモが293km、ツール・デ・フランドルが264.9km、アムステル・ゴールドレースが258km、パリ〜ルーベが253.5km、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュが253kmだったから……、ほぼフランドルと同じ距離がこの日のプロトンには用意されたことになる。ちなみにフランドルの優勝タイムは6時間26分38秒だった。つまり、この日のプロトンは、フランドルより約1時間もオーバーしたことになる!

平均36.215kmという控えめな時速が記録された理由は、複数あった。ワンデーレースのように、1日で全力を使い果たしてもよいレースではかったこと。翌日も走らねばならない選手たちは、それだけ体力温存を意識する。強い向かい風が吹いていたことも、プロトンの脚にブレーキをかけた。

なにより、マリア・ローザのコンタドールが、静かに走りたいと望んだに違いない。脱臼した左肩にテーピングを施し、「どれだけ走れるか分からない」状態でこの日のスタートを切った。ティンコフ・サクソは全員体制でメイン集団前方に位置取りし、リーダーに無理のかからない速度で、集団コントロールを行った。

「今日の戦術はかなりシンプルだった。小さな集団を前方に飛びださせて、あとは我々が状況をコントロールするというもの。というのもコンタドールにどんな走りができるのか、まるで確証がなかったからね」(ティンコフ監督ステフェン・デヨンフ、チーム公式リリースより)

スタート同時に、いつも通りアタックの嵐が巻き起こった。別府史之やアダム・ハンセンも飛び出しを試みたが、20km過ぎにプロコンチネンタルチーム4人衆が前方に走りだすと、この日の逃げメンバーが決まった。

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