人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
「振り返ってみると、断言できる。あの決定は、間違いだった。私は間違った決定を下したし、もはやそれを変えることはできない」(バッフィ、チーム公式HPより)
エスケープの仲間たちは、まるでチームタイムトライアルのように、惜しみなく先頭交代に勤しんだ。南からの追い風も、5人の背中を押した。
残り20kmで差は約2分。ボエムは「いけるかもしれない」と信じ始めた。ゴール前13kmで、唯一のグランツール区間勝利経験者のガットがパンクで脱落してしまったけれど、4人になっても結束は変わらなかった。残り10kmで差は1分20秒。歯を食いしばってリレーを続けた。残り5kmで1分。故郷に先頭で突入したマラグーティは、「鳥肌が立ち、アドレナリンが噴出した」(チーム公式HPより)。そして、残り2kmで、50秒……。
「そこから、小競り合いが始まった。そして、真っ先にマランゴーニが加速した。僕はひたすら自分のことだけを考えた。まるで背中には誰も張り付いていないような、そんな走りをした。ただ怖かったのは、僕がマランゴーニを捉えた瞬間に、後ろからカウンターアタックをかけられてしまうこと。でも後方の2人が苦しんでいることに気がついた。だから100%を尽くすと決めた。フィニッシュラインまで全力で走らなきゃならない、と自分に言い聞かせた。だってこんなチャンスは、100回に1回しか訪れないんだから」(ボエム、公式記者会見より)
2014年ジロの第13ステージでは、区間3勝のナセル・ブアニがチームメイトを働かせず、平坦ステージでの大逃げ勝利が実現した。2012年ブエルタの第13ステージでは、すでに4勝をあげていたジョン・デゲンコルプに誰も協力せず、やはりサプライズが演出された。ちなみに、昨年8月、ボエムにとってのプロ入り初優勝も、実は、平坦ステージでの逃げ切り勝利だった。ツアー・オブ・デンマークの最終日に、フラットな、しかも周回コースで、13人のエスケープを成功させている!
「僕はいつだって、監督に命じられた仕事を、しっかりと果たしてきた。そして今日は、僕が、幸運をつかんだ。チームのみんなにお礼を言わなきゃね。だっていつだって僕を信頼してくれたし、励ましてくれたから」(ボエム、公式記者会見より)
200kmの大逃げの果てに、プロ2勝目をつかんだボエムは、赤いポイント賞ジャージさえ身にまとった。スプリント勝利のチャンスを逃したニッツォーロは、18秒遅れのメイン集団内でのスプリントを制した。チームメートと共に精一杯働き、疲れ果てたグライペルは、7位で1日を終えた。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月17日 午後7:45〜
-
4月21日 午後7:30〜
-
4月7日 午後6:05〜
-
Cycle*2024 ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ
4月17日 午後11:55〜
-
Cycle*2024 リエージュ~バストーニュ~リエージュ ファム
4月21日 午後11:55〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
J SPORTSオンラインショップ インフォメーション #1
4月19日 午後5:30〜
-
Cycle*2024 月チャリ~#jspocycle NEWS~ (04/22)
4月22日 午後7:00〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!