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サイクル ロードレース コラム 2015年5月29日

ジロ・デ・イタリア2015 第18ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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第12ステージは、クラシック風の坂道フィニッシュを鮮やかにさらい取った。この日は、長い下りの果てだった。開幕前の目標だったマリア・ローザは取れなかったけれど、2015年ジロ・デ・イタリアは、ジルベールにとって間違いなく成功だった。しかもベルギー人としては、1979年ロジェ・デフラミンク以来となる、ジロ同一年区間2勝を達成した!

「確かに、これまでのキャリアの中で、最も『堪能できた』勝利かもしれない。というのも、ゴール前3〜4kmで、チームカーの監督から無線で、後続とは1分差がついていることを聞かされていたから。そこからは、勝った、と確信しながら走ることことが出来たから」(ジルベール、公式記者会見より)

コンタドールの戦いは、1級峠に入る直前に始まった。ティンコフ・サクソ隊列が、突如として、「スプリント列車」に変化した。

……ちょうど、そんな時に、メイン集団内では落車が発生する。スカイの5人が足止めを喰らい、アスタナも3人が巻き込まれた。その中には、総合2位のミケル・ランダも、含まれていた。しかし、落車騒ぎをよそに、蛍光イエローのスプリントトレインはうなりをあげ続けた。そして、1級峠の山道に入った直後、ロマン・クロイツィゲルのリードアウトでコンタドールが発射された。

第16ステージは、パンクでライバルたちから置き去りにされた後に、モルティローロの前半5kmほどを独走した。ただし2日前のコンタドールには、あれ以外の選択肢はなかった。一方でこの日のマリア・ローザは、自らの意図で、全長10kmのモンテ・オローニョを孤独に突き進むことを選んだ。

「いやいや、リベンジではなかったんだよ。前方で加速した理由は、山に先頭で入ることが非常に大切だと分かっていたから。登り口の道幅はひどく狭くて、せいぜい2人が並んだら、それでいっぱいになってしまう。後方にいればたしかにエネルギーを温存できるかもしれないけれど、分断や落車の危険性は大きい。だから、僕らは、エネルギーを使うほうを選んだんだ」(コンタドール、公式記者会見より)

なにより、ファビオ・アルの調子が良くなさそうだ、と見てとったという。読みはズバリ的中した。マリア・ローザと一緒に山に入ったマリア・ビアンカは、コンタドールの一発に、まるで付いていけなかった。またランダも1人で追走を試みたけれど、2日前のコンタドールのようには出来なかった。アスタナの元リーダーと元アシストの2人は、他の総合勢に混じって、コンタドールのはるか後ろを追いかけるしかなかった。

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