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サイクル ロードレース コラム 2021年3月22日

【Cycle*2021 ミラノ〜サンレモ:レビュー】息を飲む心理戦の果てにジャスパー・ストゥイヴェンがキャリア最大の勝利!前回大会王者のファンアールト「スプリントチャンスを無駄に消費したくなかった」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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おかげで息を整え直したストゥイヴェンは、フィニッシュライン手前150mで、最後にもう一度だけもがいた。100m後方でほぼ同時にファンデルプールが加速を切り、ファンアールトとユアンが競り上がったが、勝者には後ろをしっかり振り返る距離的・心理的余裕さえあった。

ジャスパー・ストゥイヴェン「キャリア最大の勝利だ」

ジャスパー・ストゥイヴェン「キャリア最大の勝利だ」

「3人がすごく強いことは、誰もが知っていた。だからといって自分が勝つためのレースをしない理由にはならない。もしかしたら10回トライしたうち、8回は実を結ばないかもしれないね。でも1回か2回は上手く行く。そして今日はすべてが上手く行った」(ストゥイヴェン)

伝統のヴィア・ローマで両手を高く突き上げたストゥイヴェンの背後では、ユアンが2018年大会と同じ0秒差で逃げ切りを許し、2度目の2位に終えた。1度目は「自分にも勝てるポテンシャルがある」と勇気付けられたが、ポッジオでのアタックに備え特別練習を積んで臨んだ今回は、「かなりがっかり」と失望を隠さない。

ストラーデ・ビアンケから2週間に渡り話題をさらってきた3強豪は、結局はファンアールトだけが3位表彰台に上った。祖父レイモン・プリドールが制してからちょうど50年目のサンレモを、ファンデルプールは5位で終えた。世界王者アラフィリップは16位に沈んだが、「後悔はないよ。まったくない。いい天気だったし、猛スピードで走った素敵な1日だったね。勝とうとは思ったけれど、いつも上手く行くわけじゃないのさ」とさばさばと語った。

イタリアの春を6時間半以上かけて堪能したクラシックハンターたちは、今週からはベルギーへと陣を移す。フランドルの石畳&激坂戦へ、さらにはアルデンヌの起伏へ。4月末まで続く春クラシック月間は、まだ始まったばかりだ。

文:宮本あさか

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【ハイライト】ミラノ〜サンレモ|Cycle*2021

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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