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【Cycle*2021 ミラノ〜サンレモ:レビュー】息を飲む心理戦の果てにジャスパー・ストゥイヴェンがキャリア最大の勝利!前回大会王者のファンアールト「スプリントチャンスを無駄に消費したくなかった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか一瞬ピドコックは追走体制を取るも、すぐに脚を緩めた。残された者たちは顔を見合わせるばかりで、ストゥイヴェンとの距離は否応なしに開いていく。
「みんなが僕をマークしてきた。ただ追いかけようにも僕もいっぱいだったし、自分自身のスプリントチャンスを無駄に消費してしまいたくなかったんだ」(ファンアールト)
2年前の苦い後悔。トレンティンが最後の平地で飛び出した後、先頭で追走を率いたのはファンアールトだった。おかげでスプリントは6位に沈んだ。2年前のアムステル・ゴールドレースでは、追走を牽引した猛烈な勢いでそのままスプリント勝利を奪ったファンデルプールもやはり、動くつもりはなかったようだ。
「なにもできることはなかった。もしも僕が穴を埋めに行ったら、勝利を自ら放棄するようなものだから」(ファンデルプール)
普段ならとてつもなく攻撃的な2人が、脚を温存することに決めたのは、ユアンの存在が大きかった。スプリントに持ち込みたいピュアスプリンターもまた、我慢比べに参加していたからだ。
「あの集団で最後まで行けば、おそらく僕が最速だった。でも、いつだって、こういう状況は宝くじのようなもの。ただ単に攻撃的に走り、すべての飛び出しに飛び乗ることはできない。リスクを冒さねばならなかったし、勝つために自分がやるべきことをやった」(ユアン)
最終的にファンアールトは「賭けに負けた」と語り、ユアンは「長く待ちすぎた」と失敗を認めることになる。単独で後を追い、残り1kmでストゥイヴェンに追いついたクラーウアナスンのその後の行動が誤算だった。そもそも独走勝利の得意なデンマーク人自身も「ミスを犯した」と認めているように、2009年ジュニア世界選ではアルノー・デマールにスプリントで競り勝ち、2015年ブエルタでは約50人の集団スプリントを制し、近ごろは仲良しマッズ・ピーダスンの最終発射台役を務めている俊足を背負って……前を引いたのだ!
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