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サイクル ロードレース コラム 2021年3月12日

【パリ~ニース 第5ステージ:レビュー】王道を行くスプリントトレイン!ウルフパック劇場でサム・ベネットが2勝目「みんなが最高の仕事を成し遂げてくれた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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この2度×2秒のボーナスタイム獲りで、シャフマンは総合首位ログリッチとの距離を35秒から31秒に縮めた。アスタナはイザギレとアレクサンドル・ウラソフが順番を入れ替えたが、変わらず4位、5位、9位の座を占める。

スプリントフィニッシュ

スプリントフィニッシュ

そこから先はまさにウルフパック劇場だった。トレックやUAEが何度も力づくで横入りを試みたが、いつだって青い狼たちは最前列を巧みに前を取り戻した。ラスト1kmでも3両列車が手厚くエースを守り、しかも最終200mまで、発射台ミケル・モルコフが最前列ど真ん中を突き進んだ。統制の取れた、まさしく王道を行くスプリントトレイン。ベネットはただ自分のタイミングで、自分のスプリントを切るだけで良かった。

「みんなが最高の仕事を成し遂げてくれた。全てがパーフェクトに進んだ。かなり難しいフィニッシュだったから、最後まで耐えられるか実は分からなかったんだけどね。今大会の残りは、今のこの調子をできるだけ保つよう努力していく。その先は、ミラノ〜サンレモに集中したい」(ベネット)

ベネットが初日に続く今大会2勝目で、シーズン4勝目を上げた同じ日、イタリアのティレーノ〜アドリアティコでは、ジュリアン・アラフィリップが区間を制した。つまり前日のユンボ・ヴィスマの快挙を、この日はドゥクーニンク・クイックステップが再現した。これにてウルフパックは早くも2021年10勝目。すべてのワールドチームに先駆けて早くも2桁勝利を叩きだし、いつも通り「最多勝利チーム」の座を順調に突っ走る。

2位にはナセル・ブアニが、3位にはパスカル・アッカーマンが食い込んだ。前者は今季4度目の、後者は3度目のトップ3入りで、いまだ本人もチームもシーズン1勝目を追い求める。昨シーズン最多14勝を叩きだしたアルノー・デマールも、今季初勝利を誓って大会入りしたが、結局は手ぶらで帰ることになりそうだ。しかもこの日は前から13番目でフィニッシュラインを越えたが、残り1.7kmでニルス・ポリッツに軽く頭突きしたことを見とがめられ、同集団内の最下位=117位への降格処分が下された。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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