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【パリ~ニース 第4ステージ:レビュー】プリモシュ・ログリッチが圧巻の独走勝利「今日の僕には勝ちで締めくくれるだけの最高の脚があった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか圧倒的強さを見せたプリモシュ・ログリッチ
2021年は良いミレジム(ワインの製造年)となりそうだ。ボジョレーのぶどう畑を力強く駆け上がって、プリモシュ・ログリッチが独走勝利を決めた。あの日失ったマイヨ・ジョーヌを思い出させる、黄色いリーダージャージも手に入れた。
「ここパリ〜ニースで黄色を着られるのは気分がいいね。まだニースまでの道のりは長いけど、目標はもちろん最後までジャージを着続けること」(ログリッチ)
繰り返し襲い来る起伏を、恐れてなどいなかった。むしろその逆で、「好きなタイプのコース。開幕前からこの日と決めていた」ジュリアン・ベルナールが、スタート直後に飛び出した。すかさずアントニー・ペレスが続き、ホセ・ロハス、オリバー・ナーセン、オスカル・リースベーク、さらには赤玉ファビアン・ドゥベも加わった。こんな彼らにとって第一の狙いは山岳ジャージ。なにしろ行く手には、7つの収集ポイントが受けていた!
とりわけ熱心に点取り合戦に加わったのは、第1ステージに1人逃げしたドゥベと、やはり初日すでに山岳ポイントにこだわりを見せたベルナールと、そしてペレス。この男もまた、あの日失ったジャージを追い求めていた。2020年ツールは第2、第3ステージで激しい点取り合戦を行い、ついに3日目半ばで山岳賞首位に立ったはずなのに……その区間が終わる前に落車リタイア。赤玉に1度も袖を通せぬまま、大会を去った。
「コースがコースだけに、どこまで逃げられるのか分からなかった。だから最初の山からポイント収集に全力を注いだんだ。もちろんツールの出来事を思い出して、『おい、俺、転ぶなよ』って自分に言い聞かせながら(笑)」(ペレス)
幸いにもペレスは転ばなかった。5つ目の山岳まですべて先頭通過を成功させた。しかも先頭集団は最大5分半のリードを奪い、順調に逃げ距離を伸ばしたおかげで、フィニッシュ手前約20kmの6つ目の山さえ3位通過。1日の終わりには待望の赤玉ジャージを身にまとった。
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