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サイクル ロードレース コラム 2020年11月6日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第15ステージ】八重苦の難ステージでジャスパー・フィリプセンがグランツール区間初勝利「この時が来るのをずっと待っていた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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パリ〜ルーベはジュニア版でもU23版でも4位に食い込み、スプリンターズクラシックと呼ばれるスヘルデプライスでは2年連続トップ10入を果たした22歳。来季のアルペシン・フェニックス行きが決まっているが、今は将来のことよりも、むしろ「この瞬間をひたすら楽しみたい」と語る。また生まれて初めてのグランツール(2019年ツール)は12日目で帰宅してしまったから、今度こそは「初めてのグランツール完走を目指す」つもりだ。

フィリップセンにとっても、このクラシック並の長距離ステージを走り終えた145選手にとっても、マドリード到着まであと3日。

そして最終日を待たずして、マルタンが2020年ブエルタ山岳賞を「計算上」は確保した。今大会7度目の逃げで序盤4つの峠を1位通過、最終5つ目の峠を3位通過し、山岳ポイントをトータル89ポイントに延ばした。2位ウェレンスとのポイント差は55pt。そして残す3日(実際はマドリードを除く2日)で収集できるのは最大54ptだ。あとは無事に完走を目指すだけでいい。ただ当初は区間勝利を狙ってスペインに乗り込んできたマルタンにとっては、山岳ポイント収集の旅の終わりは、きっと8度目への逃げへのモチベーションでしかない。

「ジャージが確保出来て、すごく嬉しい。まずはしっかり休息して、次に自分になにができるかを見ていきたい」(マルタン)

総合上位勢も凍えた身体をしっかり温め、今シーズン最後の週末に備えねばならぬ。気になる天気予報はずっと雨だ。

ところで、この総合争い的にはなにも起こらなかった1日に、たった1人マルク・ソレルだけが、タイムを4分49秒失った。総合18位に陥落し、トップ10復帰には絶望的なタイム差が開いた。前日の逃げで体力を消耗しすぎたのかもしれない。ただもしかしたら、残す2日へ向けた、なにかの布石なのかもしれない。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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