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サイクル ロードレース コラム 2020年11月6日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第15ステージ】八重苦の難ステージでジャスパー・フィリプセンがグランツール区間初勝利「この時が来るのをずっと待っていた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「最初の山頂の後、飛び出すスペースが上手く見つけられなかった。そのせいで逃げに追いつくのにとてつもない努力を要した。幸いなことに脚の調子は良かった」(マルタン)

16kmにも渡る粘り強い追走を実らせ、マルタンと他2選手は、2つ目の山頂間際でまんまと合流を果たす。おかげで再び山頂1位通過をも成功させた。

こうして前区間覇者ティム・ウェレンスを含むマティア・カッタネオ、ニック・シュルツ、ロバート・スタナード、ルイスレオン・サンチェス、アレックス・アランブル、ホセ・ロハス、ルイ・コスタ、ロブ・パワー、マーク・ドノヴァンの10人に、ヨナタン・ラストラ、ジュリアン・シモン、マルタンの3人が加わると、後方との距離はすぐさま5分45秒差に広がった。

後方ではボーラ・ハンスグローエがタイム差制御に乗り出した。第9ステージで「昇格」により勝者として記録されたパスカル・アッカーマンは、今度こそはライン上で両手を上げたいと願っていた。またNTTプロサイクリングとトレック・セガフレードも作業に手を貸した。

もちろん先頭集団は、それほど簡単には引き下がらなかった。ミッチェルトン・スコットとアスタナ、サンウェブがそれぞれ2人ずつ滑り込み、きっちり先頭牽引に務めた。しかもマルタンとウェレンスはそれぞれ7回目、パワーは6回目、ドノヴァンとコスタ、カッタネオは5回目の逃げ..といわゆる今大会好調の常連揃い。激しい起伏にも、厳しい向かい風にも負けず、誰もが黙々と前へと突き進んだ。

それでも残り55kmで、タイム差は2分20秒にまで縮まった。ここでウェレンスが真っ先に脱落する。大会1週目に2日間着た青玉ジャージの最後の可能性にかけるべく、序盤3つの山では、マルタンに次いで2位のポイントを収集に走った。しかし4つ目の山で、マルタンが相変わらず先頭通過を果たした背後では、ウェレンスは動かなかった。すでに区間2勝を上げた強者には、吸収間近の前方でこれ以上奮闘し続ける理由もなかった。大会初日・2日目の逃げでもあっさり見切りをつけたように、静かにプロトンへと帰っていった。

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