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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第13ステージ】悪夢を拭い去る好走で今大会4勝目!ログリッチ「この先も集中し続けなきゃならない」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかつまり総合首位から10秒遅れでスタートしたログリッチは、第1計測地点では6秒差に近づき、第2計測地点では9秒リードへと逆転した。1日の終わりには、39秒差でマイヨ・ロホを着ていた。
決してカラパスも悪くはなかった。タイムトライアル世界チャンピオンを過去3人輩出してきたチームと共に「しっかり準備をしてきた」と、自信を持って151人の最後に走り出した。平地部分で遅れを19秒に食い止めたのは、むしろ上出来のはずだ。残念ながら最後の9.2km、つまり最も得意とすべき登坂部分だけで、30秒もロスした。あの日、山岳賞キープを目指して駆け上がったプランシュ・デ・ベルフィーユ5.9kmの登坂タイムは、絶不調ログリッチより8秒も速かったのだけれど。
リチャル・カラパス
「すごくハードなタイムトライアルだった。でも結果には満足しているし、ブエルタの総合争いはいまだオープンだ。可能性はまだたくさん残っている。僕にもチャンスがあるし、すべてが変わり得る」(カラパス)
こうしてログリッチはシーズン再開後だけで11勝目、今大会13日目にして4勝目をあげた。なにより1年2ヶ月ぶりの個人タイムトライアル制覇が、本人にとっては嬉しかった。
「ずいぶんと長い間TTで勝てなかったけど、ようやく勝てた!スタート前から『僕が簡単にタイムを開くだろう』と多くの人が予想していた。でもTTというのは、誰もがゼロから等しくスタートするんだよ..。それに必ずしも楽しいものではないしね。でも幸いにも今日の僕は足の調子が良くて、素敵なTTを実現させた」(ログリッチ)
大会初日からログリッチとカラパスの間を行ったり着たりしているマイヨ・ロホは、みたびログラの手元に帰ってきた。新たに30ptを加算したポイント賞では、2位以下とのリードをさらに広げた。
「39秒リードというのは、ビハインドよりはるかにいいよね!もちろんこの先も集中し続けなきゃならない。幸いにもチームメートは本当に頼もしいから、最後まで戦い続ける」(ログリッチ)
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