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サイクル ロードレース コラム 2020年11月4日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第13ステージ】悪夢を拭い去る好走で今大会4勝目!ログリッチ「この先も集中し続けなきゃならない」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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プリモシュ・ログリッチ

プリモシュ・ログリッチ

快走のおかげでバルタは、人生2度目のグランツールで総合25位から22位へと順位を上げた。ただ残念ながら、念願のプロ入り初勝利は、たったの1秒差で逃すことになる。最後から2番目に出走したログリッチに、46分39秒48で1位の座をさらい取られてしまうのだ。

すでに12日間に渡って激しい競り合いを続けてきた総合上位4人は、この日もまた、稀に見るほどの好勝負を見せた。

たしかに総合4位ダニエル・マーティンは、平地部分ではライバルに対して大きくタイムを失った。24.5km地点=第2中間地点では、ログリッチや総合3位ヒュー・カーシーに対して早くも約1分の遅れを喫している。しかし激坂1.8kmを含む第2中間地点からフィニッシュまでの9.2kmだけなら、総合3位ヒュー・カーシーを8秒、カラパスを14秒上回る。素晴らしい山の脚を改めて証明した。

アングリルの激勾配でアウターギアを回したカーシーは、高いタイムトライアル能力でも世界を驚愕させた。なにしろ平地から積極的に攻めた。12km地点=第1計測地点を14分48秒、つまりバルタ&オリヴェイラからたったの11秒遅れで駆け抜けた。しかも2分後にスタートしたログリッチよりも、2秒速いという衝撃。第2計測地点ではログリッチに逆転されてしまうものの、わずか1秒差でしかなかった。

実はカーシーが子供時代に所属していた自転車クラブのコーチは、元英国TTチャンピオン。おかげでしっかり基礎を叩き込まれていたという。昨年ジロの第9ステージの平地+登坂の個人TT--やはりログリッチが勝っている--では、8位という好成績も残している。当然ながら激坂部分も苦もなくこなし、47分04秒37で坂の上へと駆け込んだ。

「すごく上手く行った。自転車交換も練習時よりはるかにスムーズに済んだしね。結果は上々だし、自分の今日の走りにすごく満足している」(カーシー)

ただプロ5年目という短いキャリアで、すでに個人タイムトライアル11勝を獲得してきたログリッチが、一枚上手だった。第2計測地点ではカーシーに対してわずか1秒に過ぎなかったリードは、自転車交換の時点で約15秒に広がり、フィニッシュ地ではさらに25秒にまで大きくなっていた。ツール・ド・フランス第20ステージでの失敗がまるで嘘だったかのように、完璧にスピードを操った。

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