人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第10ステージ】31歳の誕生日翌日に掴んだ勝利!ログリッチ「1つ年をとって、その分さらに強くなった」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかあらゆる強豪が入り乱れる集団を、しかしドゥクーニンクが制御することなどもはや不可能だった。目まぐるしく先頭は入れ替わった。残り2km、道が上り始めた途端に、パウル・マルテンスがど真ん中で坂道を駆け上がった。背中にはログリッチがぴたり張り付いていた!
「最終盤はテクニカルでひどく危険だった。だから第一の目標はタイムを失わないことだったんだ」(マルテンス)
すぐにカハルラルが最前列に押し込みをかけた。残り1kmを切るとオマール・フライレがアランブルを引き連れてがむしゃらに突進した。ようやくスティバルが仕事に乗り出すも、残り500mの左カーブめがけて、今度はギヨーム・マルタンが猛烈なアタックを試みた。
母国フランスはこの日から2度目のロックダウンに入った。「スペインでレースを続けられることがどれほど恵まれた環境なのかを自覚し、感謝する」と語る哲学者マルタンは、だからこそ「手ぶらでスペインを去りたくない」と連日果敢に攻め続ける。
「400m、300m……まだ僕は一番前にいた。脚にもいまだ力は残っていた。勝利を信じた」(マルタン)
残念ながらフィニッシュ手前150mで、マルタンの努力は無に帰す。山岳「青玉」ジャージの作り出した穴を精力的に塞ぎに走ったのは、赤ジャージのカラパスであり、総合6位フェリックス・グロスチャートナーであり、バジオーリだった。ところが、ゆるい右へのうねりで開いたオープンスペースから素早く先頭へと躍り出たのは、緑ジャージのログリッチだった!
誰ひとりとして後輪に飛び乗ることはできなかった。背後には埋めきれない空間が広がり、ただ悠々とログリッチは今大会3つ目の区間勝利を手に入れた。
「1つ年をとって、その分さらに強くなった。ワインと同じで、古いほうがいいんだよ」(ログリッチ
31歳の誕生日の翌日にやってきた勝利には、サプライズのおまけさえついていた。
この第10ステージは「集団フィニッシュが予測されるステージ」に分類されている。通常であれば3秒以上の分断が発生しない限りは「同一集団」とみなされ、集団内の選手には同タイムが与えられる。ところが審判団はログリッチ以下区間8位マルタンまでを同一集団とし、9位以降を第2集団として扱った。
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月17日 午後7:45〜
-
4月21日 午後7:30〜
-
Cycle*2024 ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ
4月17日 午後11:55〜
-
Cycle*2024 リエージュ~バストーニュ~リエージュ ファム
4月21日 午後11:55〜
-
4月7日 午後6:05〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
Cycle*2024 月チャリ~#jspocycle NEWS~ (04/22)
4月22日 午後7:00〜
-
J SPORTSオンラインショップ インフォメーション #1
4月19日 午後5:30〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!